この記事でわかること
無職がカードを作れるケース&作れないケース
無職でも作りやすいクレジットカード
クレジットカード以外の選択肢
専業主婦やバイトをしていない学生のような、いわゆる「無職」の状態でも、「クレジットカードを持ちたい」と思う人がいるかもしれません。
「支払い方法がクレジットカードのみのショップがある」
「高額商品を購入するためにクレジットカードで分割払いにしたい」
そんな場合にもクレジットカードがあると簡単にショッピングができるほか、リボ払いなどもできて何かと便利です。
しかし、クレジットカードの審査では返済能力が一番重視されます。
そのため、安定した収入がない人は少々不安ですよね。
とはいえ、無職でもクレジットカードを作ることは可能です!
今回の記事では、無職の人がクレジットカードを作りづらい理由をもとに、どうしたら審査に通ることができるのかを探っていきます。
また、無職でも作りやすいクレジットカードもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!


クレジットカードを作れるかどうかは、ケースバイケースや!
最初に、無職の人でも作りやすいクレジットカードをご紹介します!
券面 | 特徴 | 公式サイト |
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楽天カード | ||
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エポスカード | ||
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目次
無職だとクレジットカードが作りづらい理由
無職の人がクレジットカードを作るにあたってネックになるのは、「安定した収入がない」ということです。
カード会社にとって重要なのは、利用者が使ったお金をしっかりと返済できるかどうかです。
「返済能力が低い」と判断されると、どうしても審査落ちする可能性が高くなってしまいます。
逆に言えば、無職でも返済能力がありそうなら審査に通る可能性はあります。
それではさっそく、無職の人がクレジットカードの審査に通るための方法を確認していきましょう。
無職でもクレジットカードが作れるケース
一口に無職と言っても、主婦、学生、ニート、退職した人など、状況は人それぞれです。
返済能力があると判断されればクレジットカードを作れることもあるため、「無職だから」といってすぐに諦める必要はありません。
では、どのような場合であればクレジットカードの審査に通ることができるのでしょうか?
ここからは、無職でもクレジットカードが作れるケースについて見ていきましょう。
世帯年収が安定している

配偶者に安定した収入のある専業主婦、実家で暮らしている学生やニートなどの場合、カード会社は「家族が支払いをサポートしてくれる」と判断します。
そのため、安定した世帯年収があればクレジットカードを作ることができます。
世帯主の信用を借りてクレジットカードを作ることになるため、利用限度額が低く設定されることがほとんどです。
そのため、カード会社側としては「専業主婦にクレジットカードを作ってもらって積極的に利用してもらいたい」と考えます。
日用品を購入するたびにクレジットカードの利用があれば、それだけカード会社の収入につながります。
スーパーマーケットなどでクレジットカード受付デスクが設けられていることが多いのは、このためです。
なかでも、提携スーパーマーケットを持つ流通系のカード会社などは、専業主婦を主なターゲットにしていることが珍しくありません。
このような理由から、専業主婦でもクレジットカードの審査に通る可能性があります。
学生用に発行されている学生用クレジットカードは一般カードに比べて審査基準が優遇されているため、アルバイトをしていなくても発行可能です。
また、カードスペックも高いものとなっており、一般カードよりも付帯サービスが多いことも珍しくありません。
学生にとっては非常にありがたいカードだといえるでしょう。
各カード会社が学生専用のカードを発行しているのは、「将来有望な顧客を少しでも多く獲得したい」ということが理由です。
学生のあいだに取得しておけば卒業後も利用できるので作っておいて損はないでしょう。
収入源がある
いわゆる無職と呼ばれる人でも、収入源がある人はたくさんいます。
そして、その収入源が安定していると判断されれば審査に通る確率は高くなります。
以下はその例です。
そのため、会社を退職したあとでも年金を受給していればクレジットカードを作ることができます。
ただし、再就職活動中だと判断されれば審査に通過できる可能性はあるようです。
カードを申し込む際、職業欄に「家賃収入」がない場合は「不動産業」や「個人事業主」などを選択しましょう。
申し込みするときには、預金通帳の写しを用意しておきましょう。
【ギャンブルや宝くじは収入になる?】
パチンコや競馬などのギャンブルで儲けた場合は、確定申告をすれば「一時収入」とみなされます。
しかし、実際には確定申告をしていない人が多いため正式な収入にはなりません。
そして、宝くじは「収入」ではなく「財産」です。
そのため、宝くじで当たったというだけで審査に通ることは難しいでしょう。
資産がある
多くの資産がある場合は、あまり資産がない場合に比べるとクレジットカードを作りやすいと言えます。
特に、多くの預貯金があって安定した利息を得られる場合などは不労収入があるとみなされます。
資産があって最低限の支払い能力を証明できることは、審査において強みだと言えるでしょう。
さらに、申し込んだカード会社と預金している銀行の間につながりがある場合も考えられます。
そのような場合は、資産があることが特にプラスに働きやすいでしょう。
とはいえ、どれだけ多くの資産があったとしても収入がなければいつかは底をつきます。
一億円の貯金があったとしても、安定した収入のあるサラリーマンに比べると審査では不利になってしまいます。
一定の収入を得られていない以上、審査に落ちる可能性もあるということだけは頭に入れておきましょう。
クレヒスが良好
クレジットカードの審査において重視されることのひとつに「クレジットヒストリー(クレヒス)」があります。
クレジットカードを作ったそのときから信用情報機関に記録されてきた利用履歴のこと。
各信用情報機関は、カード会社やローン会社、金融機関などから提供された情報をもとに、各個人のクレヒスを管理しています。
なお、信用情報機関には以下3つの機関があります。
- JICC(日本信用情報機構)
- CIC(シーアイシー)
- KSC(全国銀行個人信用情報センター)
JICCは主に消費者金融会社と信販会社が、CICは主にカード会社と信販会社が、KSCは主に銀行が利用しています。
クレジットカードの申し込みがあったときには、カード会社は必ず信用情報機関へ問い合わせてクレヒスを確認します。
過去に申し込んだ融資の量や金融事故歴の有無を確認して、信用に足る人物かどうかを判断するためです。
クレヒスに傷がつくとブラックリスト入りしてしまうこともあるため、クレヒスに対してネガティブなイメージを持っている人は多いかもしれません。
しかし、クレヒスは個人の信用を評価してくれるという点で、クレジットカード申込者の味方だと言えます。
たとえば、支払い遅延や延滞をせず問題なく返済を続けているという履歴があれば、クレヒスは良好になります。
このような場合は、クレヒスが審査で有利に働くでしょう。
クレジットカードを作ったことがない場合は、携帯電話の本体の分割払いでもクレヒスを積むことができます。
以上の条件を満たせば、無職でもクレジットカードを作れる可能性は十分あります。
しかし、正社員と比べればクレジットカードの審査に不利なのは間違いありません。
以下のケースに該当する場合、クレジットカードを作るのは非常に厳しいでしょう。
クレジットカードが作れないケース
ここまで説明したとおり、無職だからといってクレジットカードを作ることが不可能なわけではありません。
しかし、条件によってはほぼ100%の確率で審査に落ちてしまいます。
以下では、クレジットカードを作れないケースについて具体的に解説していきます。
クレヒスに事故情報がある

前述したように、クレジットカードを作る際にはクレヒスが良好であることがとても重要です。
カード会社がクレヒスをチェックしたときに金融事故の履歴が見つかってしまうと、審査に通るのはかなり難しくなります。
金融事故とは「ローンの返済が長期にわたって遅れている」「消費者金融で融資を受けたあとに返済がない」「債務整理や自己破産をしたことがある」などです。
また、単に返済期日を忘れてしまっただけであっても、返済の遅れが何度も繰り返されると金融事故になることがあります。
なお、金融事故の基準は会社によってそれぞれ異なり、非常に厳しくチェックしている会社もあるようです。
金融事故の記録は永遠に残るものではなく、一定期間が経過すると削除されます。
ブラックリストに掲載される年数は、JICCとCICで最大5年間、KSCで最大10年間です。
登録機関の長さはブラックリストに掲載された理由によって異なりますが、個人再生や自己破産をした場合には特に掲載期間が長くなります。
事故履歴が残っているあいだは審査にはほぼ通過できませんが、事故履歴が削除されたあとのクレヒスは真っ白(ホワイト)になってしまうため、カード会社ではカード発行の判断が難しくなります。
自分の信用を保証する履歴がないため、事故履歴がなくなったあとにクレジットカードを申し込むのであれば比較的審査に通りやすいカードを選びましょう。
「自分のクレヒスを確認したい」という人は、信用情報機関に信用情報の開示請求をおこないましょう。
手数料に1,000円ほどかかりますが、開示請求をおこなったことがクレジットカードの審査に影響することはありません。
なお、クレヒスは各信用情報機関で共有されているため、どこか1社に開示請求するだけで自分のクレヒスを確認できます。
住所不定
クレジットカードを申し込むときに無視できないもののひとつが本人確認です。
本人確認に使用される書類としては運転免許証やパスポート、健康保険証、住民票の写しなどがありますが、これらに記載されている住所が現住所と異なる場合もあります。
そのようなときは、現住所を証明する書類をあわせて提出しなければいけません。
具体的には、公共料金や社会保険料の領収書などを添付することになります。
クレジットカードの審査では、このような形で本人確認を行うため、特定の住所があることはとても重要です。
また、クレジットカードが発行されたときは本人が確認できる方法で郵送されるため、特定の住所がないと発送できません。
これらの理由からクレジットカードの発行には住所が不可欠であり、住所不定の人が審査を通過できることはほぼないようです。
ホームレスはもちろんのこと、ホテル暮らしの場合もクレジットカードを作るのは難しいと言えるでしょう。
生活保護を受けている
生活保護を受給していれば、多少は自由になるお金があるといえます。
しかし、生活保護を受けている人がクレジットカードを作ることはできません。
生活保護法第60条では、生活保護を受けている人の義務について定められています。
そのなかには「収入、支出その他生計の状況を適切に把握する」という項目があり、クレジットカードを作ることはこの義務に反すると考えられます。
そのため、生活保護の受給中はクレジットカードを作ることはできません。
カード会社の立場を考えれば、生活保護の受給者がクレジットカードを作れないのは当然だと言えるでしょう。
生活保護とクレジットカードの関係について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
無職の人が審査を通過するポイント


でも、申し込んで落ちちゃうのは嫌だなあ・・・。

そないな人のために、審査の通過率を上げるポイントをチェックしていこか!
ポイントをおさえれば、無職の人でもクレジットカードの審査を通過できる確率が上げることができます。
ここからは、クレジットカードを作る際に気をつけておくべきことを具体的に紹介していきます。
作りやすいクレジットカードを選ぶ
無職であっても審査に通る可能性はありますが、どんなクレジットカードでも作れるというわけではありません。
審査落ちを避けるためにも、できるだけ難易度が低いクレジットカードに申し込みましょう。
まずは普通カード(一般カード)を作ることから検討しましょう。
無職の人におすすめなのは、流通系や消費者金融系のクレジットカードです。
もちろん審査はありますが、最低限の条件さえクリアできればほとんどの人は審査を通過できます。
三井住友や三菱東京UFJ銀行系列をはじめとした銀行系のクレジットカードは、比較的難易度が高いといわれています。
これは、かつて銀行が裕福層をターゲットにしていたという歴史が関係しています。
当時作られた厳格な基準が現在も継承されているため、ほかのクレジットカードと比べて審査が厳しくなっているようです。
ブラックカードやプラチナカードなどのステータスカードはもちろんのこと、ゴールドカードも無職の人には手が届きません。
あわせて、無職でも比較的作りやすいクレジットカードを簡単にご紹介します。
【楽天カード】
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【入会に関する事項】 | |
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年会費 | 永年無料 |
発行期間 | 通常1週間 |
申込資格 | 18歳以上(高校生不可) |
発行会社 | 楽天カード株式会社 |
国際ブランド |
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【ポイント】 | |
ポイント還元率 | 1.0~3.0% |
貯まるポイント | 楽天スーパーポイント |
【お支払い】 | |
限度額 | 100万円 |
支払い方法 |
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【付帯サービス】 | |
付帯保険 |
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追加カード |
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空港サービス | 使用不可 |
電子マネー機能 | Edy |
クレジットカードのなかでも屈指の人気を誇るのが楽天カードです。
ポイント還元率は1.0%と高く、楽天市場や優待店の利用でさらに還元率がアップ!
家族カードは年会費無料なので、まずは家族に本会員になってもらい、その後家族カードを発行するのもおすすめです。
楽天カードの審査に通る方法はこちらをご覧ください。
楽天カードの作り方はこちらの記事で解説しています。
【エポスカード】
エポスカードは流通系のクレジットカードということで、審査の難易度は低いと考えられます。
発行会社は丸井グループの子会社なので、「マルコとマルオの7日間」などマルイでの優待を中心に、優待店舗数は10,000店舗以上!
さらに、マルイ店頭で最短即日発行できるのもメリットです。
ただし、家族カードをつくることはできません。
エポスカードの審査に通る方法はこちらをご覧ください。
エポスカードの作り方はこちらの記事で解説しています。
キャッシング枠をつけない
ショッピング枠が買い物に使える限度額であるのに対し、キャッシング枠はキャッシングで引き出せる限度額のことです。
たとえば、キャッシング枠が50万円であれば、50万円まで現金として引き出せます。
お金に困ったときには便利なキャッシングですが、審査落ちを避けたいのであればキャッシング枠はゼロにしましょう。
そして、審査に通りやすい以外にもキャッシング枠をゼロにするメリットはいくつかあります。
クレジットカードの不正利用によって商品が購入しても、ほとんどのカード会社は被害金額を補償してくれます。
しかし、キャッシングする場合は盗難補償が適用しないため、引き出した分の現金は自分で返済しなければいけません。
万が一のことを考えると、キャッシング枠はないほうが安心ということです。
なぜなら、キャッシング枠があると「お金が足りないのではないか」「返済能力がないのではないか」と疑われてしまうからです。
キャッシング枠がないほうが、いざというときに信頼を得られるのです。
特に現金を必要としていない場合は、キャッシング枠ありで申し込みするメリットはほぼありません。
あとから増枠を希望することもできるので、まずはキャッシング枠ゼロで申し込むことをおすすめします。
固定電話の電話番号を記入する
クレジットカードの申し込みでは、一般的に固定電話番号を記入する欄と携帯電話番号を記入する欄の両方があります。
このような場合、外出先でも連絡を受けられるように携帯電話番号を記入する人が多いかもしれません。
しかし、実は固定電話番号を記入したほうがクレジットカードの審査は有利になります。
なぜなら、回線工事をするときには必ず通信会社が本人確認をしているためです。
また、固定電話があるということは現住所を確実に特定できるということでもあります。
カード会社にとっては、固定電話番号があるということは安心材料のひとつなのです。
虚偽申告を避ける
クレジットカードの申し込みをするときに絶対に避けなければいけないのが虚偽申告です。
クレジットカードの審査で少しでも有利にしようと、嘘の申告をしてしまう人もいますが、虚偽申告するとそのことが信用情報機関に登録されるので、新たにクレジットカードを作るときにもカード会社に警戒されてしまいます。
虚偽申告が発覚するのは、クレジットカード会社が信用情報機関に保管されている情報を参照するためです。
信用情報機関には、過去のデータが詳細に登録されています。
もちろん個人情報も登録されているため、過去のデータと大幅に異なる箇所があれば虚偽申告は一目瞭然です。
自分自身を守る意味でも、申告は正直におこないましょう。
多重申し込みをしない
審査に通るかどうかが不安だと、つい複数のクレジットカードに申し込みたくなってしまうものです。
また、欲しいカードが何枚もあるからまとめて申し込みたいという人もいるかもしれません。
しかし、短期間のうちに多くのクレジットカードを申し込みと「申し込みブラック」になってしまうことがあるので注意が必要です。
申し込みブラックとは、短期間のうちに多数のクレジットカードを申し込む人のことです。
申し込みブラックとして登録されると、新たに申し込みをしても審査に通りにくくなります。
クレジットカードでショッピングをすると、ほとんどの場合は翌月に口座から引き落とされます。
さらに、キャッシング枠がある場合には現金を借り入れることもできます。
そして複数のクレジットカードを持つということは、それだけ利用金額の上限が高くなって返済に不安が生じるということです。
もし返済が滞ってしまえば、困るのは当然カード会社ですよね。
このような状況を回避するために、多くのカード会社では多重申し込みをNGとしているのです。
カード会社によって申し込みブラックの基準は異なりますが、目安としては1カ月に2枚までの申し込みならセーフです。
短期間のうちに3枚以上申し込むと、多重申し込みになる可能性が高くなるので注意しましょう。
また、審査が終わらないうちに次の申し込みをするのもNGです。
焦る気持ちはわかりますが、まずは審査結果を待ってから次の申し込みをするようにしてください。
就職する

無職がネックになって審査落ちしてしまうのであれば、就職することが一番手っ取り早く確実な解決方法です。
とはいっても、そんなにすぐに就職先は決まりませんよね。
このような場合は、まずは派遣会社に登録しましょう。
派遣会社であれば、一般的な会社とは違って軽い面接だけですぐに入社できます。
申し込み時に勤務先を記入できれば、審査に通過できる確率は上がります。
ただし、就職した直後に申し込みをするのはおすすめしません。
なぜなら、カード会社に「安定した収入がある」と判断してもらうためには、ある程度の期間継続して働いている必要があるためです。
目安としては、最低でも1年という期間が必要です。
就職して1カ月~2カ月で申し込みをすると「職を転々としている」「いつ辞めるかわからない」というマイナスの印象を与えてしまうおそれがあるので、就職してから半年は待つようにしてください。
ほかのカードを作るという選択もあり
どうしても審査に自信がないということであれば、クレジットカードと同じ感覚で使える、審査がないカードを作るという選択肢もあります。
クレジットカードにこだわらなければ、審査なしで手に入れることができます。
ここでは、具体的なカードの種類を紹介します。
家族カード
家族カードとはクレジットカードを作った本会員の家族が利用できるカードのことで、「家族会員カード」「ファミリーカード」などとも呼ばれています。
家族カードの対象はカード会社によって異なりますが、配偶者、親、満18歳以上の子ども(高校生を除く)であることが一般的です。
また、カード会社によっては審査そのものが不要な場合もあります。
今までに審査落ちしたことがある人や専業主婦でも、安心して申し込めるでしょう。
さらに、本会員のカードだけではなく家族カードにも海外旅行保険・国内旅行保険・ショッピング保険などが付帯されています。
特に海外旅行によく行く人であれば、大きなメリットになるのではないでしょうか。
家族カードのデメリットは、何をいくらで購入したかを家族に知られてしまうということです。
利用明細がまとめて届くため、このことは避けようがありません。
プライバシーを守れないため、家族カードを使うことにストレスを感じる人もいるようです。
ただし、子どものお金の使い道を把握できると考えるとメリットだとも言えるかもしれません。
また、家族カードでは全員の利用限度額が共通です。
そのため、家族の誰かが高額の買い物をしたことによって家族カードが使えなくなってしまうことがあります。
特に限度額が低く設定されている場合は、家族カードの使い方を家族全員でよく確認することが大切です。
家族カードについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
デビットカード
次は即時決済型の「デビットカード」を紹介します。
デビットカードとは、買い物をしたときに代金が銀行口座から即時に引き落とされるカードのことです。
銀行口座直結のため銀行が発行しており、たとえば「三菱UFJデビット」があります。
デビットカードは国際ブランドが搭載されているので、日本中、さらには世界中で利用できるのが嬉しいところです。
「即時決済型のクレジットカード」と考えるとわかりやすいかもしれません。
デビットカードでは銀行口座から代金が引き落とされるため、利用額の上限は常に口座残高です。
また、15歳以上(中学生は除く)であれば発行できるのもデビットカードの大きな特徴です。
そして、無職の人にとって一番大きいデビットカードのメリットは、審査がないということです。
債務整理や自己破産などの履歴があっても、デビットカードであれば関係ありません。
デビットカードは即時決済方式であるため支払い能力をチェックする必要がなく、申し込みをしたらすぐに発行してもらうことができます。
また、使い過ぎを防ぐことができるということもデビットカードの大きなメリットです。
デビットカードのシステム上、返済ができないという状態に陥ることはあり得ません。
金融事故の心配がないため、お金の管理が苦手な人にも向いているでしょう。
現金での支払いよりもお得なのもポイントで、わざわざ給料日にATMでお金を引き出して手数料を支払う必要がありません。
さらにポイントやキャッシュバックもあるため、現金支払いと比較するとデビットカードの圧勝だと言えるのではないでしょうか。
このようにメリットが圧倒的に多いデビットカードですが、デメリットもいくつかあります。
まずは、お金がないと使えないということです。
デビットカードを利用すると即口座から引き落とされるため、口座が空になっていると買い物ができません。
また、同じ理由でリボ払いや分割払いもできません。
クレジットカードのような柔軟性がないので、使い勝手が悪いと感じる人もいるかもしれません。
そしてポイント還元率が低いのもデビットカードのデメリットのひとつです。
ポイントやキャッシュバックはある場合が多いものの、やはりクレジットカードと比べると見劣りしてしまいます。
しかし、デビットカードによる銀行の収益が少ないことを考えれば、これは仕方のないことだといえるでしょう。
デビットカードについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
プリペイドカード
「プリペイドカード」について見ていきましょう。
プリペイドカードとは、事前に好きな金額をチャージして利用できるカードのことです。
残高がなくなったら銀行やコンビニでチャージして繰り返し使うことができ、たとえば「Manepa Card」「NEO MONEY」「バンドルカード」といったカードがあります。
なお、図書カードやクオカード、Amazonギフト券などのあらかじめ金額が決められているカードもプリペイドカードです。
しかし、ここではチャージ型のプリペイドカードについて解説していきます。
プリペイドカードの一番のメリットは、チャージした分だけしか使えないため、お金の管理がしやすいということです。
デビットカードだと上限が口座残高になってしまうため、つい使い過ぎてしまう傾向があります。
しかし、プリペイドカードなら上限を自分で決めることができます。
子どもに使わせる場合も、プリペイドカードなら安心だと言えるでしょう。
また、チャージ金額を決められるプリペイドカードはセキュリティ面でも安心だと言えます。
万が一紛失したり盗難に遭ったりしても、失うのはチャージされている分の金額のみです。
大きな損害になりにくいため、海外のお店などでも使いやすいといえるのではないでしょうか。
プリペイドカードのデメリットとして最初に思い浮かぶのは、チャージするのが面倒だということです。
口座残高から自然に引き落とされるデビットカードと比べると、手間がかかることは間違いありません。
また、プリペイドカードはチャージできる金額に上限があります。
そのため、上限によっては大きな買い物に使えないことがあります。
プリペイドカードを選ぶときには、チャージできる金額の上限は必ず確認するようにしてください。
プリペイドカードを作るなら、auWALLETなどの国際ブランド付きプリペイドカードがおすすめです。
なぜなら、国際ブランド付きプリペイドカードはデビットカードと比べてポイント還元率が高いものが多いためです。
プリペイドカードはチャージする手間があるので敬遠する人が多いですが、お得に使うことを重視するならデビットカードよりも国際ブランド付きプリペイドカードのほうが優れていると言えるでしょう。
カードを作った後に無職になってしまった場合は?
安定した収入があるときにクレジットカードを作った人でも、状況が変わって無職になるという場合はあります。
この場合に「カードを使い続けていいのだろうか」と悩む人もいるかもしれませんが、基本的にはそのまま使い続けて問題ありません。
ただし、ほとんどのカード会社では「情報に変更があった場合には速やかに届け出ること」と規約で定めています。
そのため、失業した場合にも届け出る義務があります。
実際には届け出をしない人も多いようですが、トラブルを避けるためには規約に従うのが無難です。
このとき、無職になったからといっていきなり利用停止になることはまずありません。
なぜなら、カード会社にとっては「返済がしっかりとおこなわれていること」が一番大切だからです。
利用履歴に問題がなければ、カード会社がわざわざ利用停止にする理由はないと言えます。
ただし、注意したいのが更新時です。
通常であれば有効期限が切れるタイミングで新しいクレジットカードが送られてきますが、まれに更新が拒否される場合があります。
更新拒否を避けるためにも、コンスタントにクレジットカードを使い、遅延がないように返済をおこないましょう。
無職になるとどうしても審査に通りにくくなるので、更新拒否にならないように十分に注意してくださいね。
まとめ
今回は無職でもクレジットカードを作れるかどうかについて解説してきました。
結論としては、無職でもクレジットカードの審査に通る可能性はあります。
しかし、クレヒスの状況などによっては審査に通らない場合もあります。
もし審査に通るのが難しいのであれば、デビットカードやプリペイドカード、家族カードなどを検討してみましょう。
無理に申し込みをするのではなく、自分に合ったカードを選ぶようにしてくださいね。
そういえば、無職でもクレジットカードが欲しいという場合はどうすればいいんですか?
師匠ー!