この記事でわかること
タイでのATM利用方法
タイでクレジットカードを利用する際の注意点
タイ旅行におすすめのクレジットカード3選
海外では「とりあえずクレジットカードがあれば大丈夫」といったイメージがありませんか?
じつはタイの場合、クレジットカードだけではなく現金が必要なシーンが多くあります。
とはいえ、渡航前から滞在中に使う予定の現金を準備するのは待ってください。
タイではクレジットカードを使って、必要なときに必要な分だけ現金を引き出すのがコツ!


せやけど、だからっちゅうてクレジットカードを家に置いていったらあかんで。
現金とクレジットカードを使い分けることがタイ旅行を楽しむ秘訣なんや。
ということで今回は、タイでクレジットカードが必要な理由やキャッシング方法、おすすめのクレジットカードをまとめてご紹介していきます!
最初に、今回ご紹介するおすすめカードの特徴をご覧ください。
目次
タイでクレジットカードが必要な理由
タイでは現地の方が行くような屋台やスーパーなど、ローカル色のある場所ではまだまだ現金しか使えないところが多くあります。
また、交通機関やタクシーなどの移動手段などでも現金は必須。
それでもタイへ行くときにクレジットカードが必要なのはなぜでしょうか。
その大きな理由は以下の2つ。
- 付帯保険
- キャッシング機能
ここからはその理由について、詳しく見ていきましょう。
1.付帯保険でケガや病気に備えられる
海外旅行では現地の食事も楽しみのひとつ。
人気の屋台料理をあれこれ食べるのはタイ旅行の醍醐味です。
しかし、旅の疲れなどでせっかくの料理が体に合わなくて体調を崩してしまう場合があるかもしれません。
ちょっとした症状でも、病院で診てもらうと莫大な金額の診察費や治療費を請求されるということも海外ではよくあることです。
そういったときに海外旅行傷害保険があると安心!
旅行保険に個人的に加入するのもひとつの方法ですが、クレジットカードに付帯しているものを利用すればほかの特典も利用できて一石二鳥です。
そしてクレジットカードに付帯する旅行保険には、「利用付帯」と「自動付帯」の2種類があります。
- 利用付帯:旅行前に、クレジットカードで飛行機チケットやツアー代金を支払った場合に保険が使える
- 自動付帯:そのクレジットカードを持っているだけで保険が使える

旅行保険が自動付帯されていて、「傷害治療費用」と「疾病治療費用」の限度額が大きいクレジットカードを最低でも1枚用意しておきましょう!
2.キャッシング機能で現金を用意できる
クレジットカードが使えない場所では現金を使うしかありません。
しかし、現金を多く手にしていると目につきやすいものです。
それでなくても観光客とわかれば良からぬ者から標的にされる恐れがあります。
もし盗難の被害に遭った場合、財布ごと盗まれてはどうしようもないですよね。
現金を多く持つことのリスクに比べると、クレジットカードはコンパクト。
カードの1枚や2枚であれば盗まれないように持つことが可能です。
さらにクレジットカードには基本的にカードの盗難保障がついているので、もし被害に遭ったときはすぐカード会社に連絡をすれば不正使用を防ぐことができます。
またクレジットカードを持っていれば、必要なときに必要な分だけ海外キャッシングを利用して、現金を用意することが可能。
そしてキャッシング枠も手持ちのクレジットカードとあわせて使えるので、1枚が上限までいきそうなときや盗難被害に遭った場合も、複数持ちなら別のカードでまかなうことが可能です。
海外キャッシングを利用した際に、引き出した日から利用日数分の利息がかかります。
余分な利息を支払うことがないように、帰国したらすぐに返済しましょう。
カード会社によっては事前に海外キャッシング利用枠を設定しておく必要があります。
クレジットカードのキャッシング機能を利用する場合、キャッシング枠の確保と海外キャッシングサービスの利用ができるかを確認しておきましょう。
タイでのATMの使い方
海外キャッシングは現地のATMで利用が可能。
タイ現地の各銀行ATM機には、使える国際ブランドがわかるように、それぞれのロゴマークが表示されています。
国際ブランド | ロゴマーク |
---|---|
Visa | Visa・PLUS |
Mastercard | Mastercard・cirrus(シーラス) |
JCB | JCB・cirrus(シーラス) |
- ATM機にクレジットカードを入れる
- 言語選択で「日本語」を選択
- 暗証番号を押して、「ENTER」または「YES」を押す
- 「引き出し」、「WITHDRAWAL」または「CASH ADVANCE」を選択
- 「CREDIT CARD」を押す
- 引き出したい金額が項目にあれば選択、それ以外であれば金額を入力して「ENTER」または「YES」を押す
- 現金を受け取る
- 操作を終了する場合、「CLEAR」または「NO」を押し、続ける場合は「YES」を押す(機種によっては現金を受け取ったら終了になる場合がある)
- クレジットカードとご利用明細書を受け取って完了
<手順7>で、現金を受け取ってから最後にクレジットカードが出てくるまでタイムラグがあります。
忘れずにクレジットカードを受け取りましょう。
もし取り忘れてしまうと、盗難防止のためにそのまま再度ATM機にカードが戻ってしまいます。
戻ってしまった場合はATM機に記載されている連絡先に電話をするか、そのATM機種の銀行が近いのであれば係員に事情を話しましょう。
タイではATMの機種により暗証番号の入力欄が6ケタ表示のものがあります。
4ケタの暗証番号を入力しても次の画面にいかない場合は、4ケタの暗証番号のあとに「0」を2つ入力てみてください。
現地ATMでのキャッシング手数料
ATMを操作していると、現地ATM利用手数料として220バーツ(日本円で約660円)がかかると画面に出てくることがあります。
しかし、この手数料はデビットカードなどで引き出した場合にかかるもので、クレジットカードの場合はかかりません。
最後に出るご利用明細書にも記載されることがありますが、実際は引き出した金額とカード会社の利息分しか請求されないのでご安心ください。
ただし、カード会社によっては以下のように海外ATM利用手数料がかかります。
引き出し金額 | 海外ATM 利用手数料 |
---|---|
日本円で1万円以下の引き出し | 110円(税込) |
日本円で1万円を超える引き出し | 220円(税込) |
タイでATMを利用する際に気をつけること
利用するATMは比較的人通りの多いところにあるATMを利用するようにしましょう。
人通りの少ない閑散としているところだと、ATMにスキミングの細工がされている場合があるようです。
また、そういった人通りの少ない場所ではスリやひったくりに遭いやすくなります。
ATMを操作中などにもし声をかけられた場合にも、不用意にATMから目を離したりその場を離れたりしないことも重要です。
暗証番号が見えないように、操作していない方の手でガードしておくことで被害の防止になります。
先ほどATMの操作方法で触れたように、カードがATMに戻ってしまった場合も、ATM機を管理する銀行の近くなどといったすぐに助けを求められるような場所のATMだと安心です。
タイでは海外キャッシングのほかにもクレジットカードが活躍する場面があります。
ここからは、クレジットカードをタイで利用する際に備えて確認しておくべきポイントをご紹介していきます。
タイでクレジットカードを利用する際のチェックポイント
タイで使える国際ブランド
タイで幅広く利用できる国際ブランドといえば、やはりVisaやMastercardです。
この2つの国際ブランドなら、海外でも国内でもクレジットカードを使えるところであればまず利用できないということはありません。
日本発の唯一の国際ブランドであるJCBは、海外では利用できるところが少ないといわれています。
しかし、タイには日本人駐在員が多く日本人の利用者が多いことから、VisaやMastercardほどではないにしろJCBが利用できる場所もあります。
ただ、アメックスなどそれ以外の国際ブランドはタイではほぼ使えないので、タイに持っていくのであればVisa・Mastercard・JCBのカードにしましょう。
クレジットカードが使える場所と使えない場所
タイではクレジットカードが使える場所と使えない場所が明確に分かれています。
下の表をご覧ください。
タイでクレジットカードが 使える場所 |
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タイでクレジットカードが 使えない場所 |
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クレジットカードが使える場所は観光客がよく利用する店舗や観光客の集客が目的の場所、クレジットカードが使えない場所は主に現地の方が利用するような小規模店舗といった感じですね。
また、ホテルではチェックイン時にデポジット(保証金)の支払いを求められます。
支払い方法はクレジットカードでも現金でもOKという場合もあれば、身分証明書代わりになるクレジットカードでないと支払えないといったこともあるようです。
ほぼ現金を使うような場所にしか行かないという場合でも、クレジットカードは持っておいたほうがよさそうですね。
クレジットカードのサインは署名欄と同じものを書く
クレジットカードを利用する際に、サインを求められる場合があります。
そのときには必ずカード裏面に署名したものと同じサインをしましょう。
署名欄は日本語なのに、海外だからといって英語表記で書いてしまうと支払いを拒否されてしまいます。

日本語だと海外の方には真似がしづらくなり、不正使用防止になります。
タイでの利用におすすめのクレジットカード3選
ここでご紹介する3枚のカードには、それぞれ以下のような特徴があります。
- エポスカード
⇒ 海外旅行傷害保険が自動付帯 - JAL CLUB-Aカード
⇒ マイルが貯まる - JCB一般カード
⇒ 海外キャッシング手数料が無料
まだ1枚もクレジットカードを持っていないという方はもちろん、これらのカードは複数持ちにも適しているので追加で作っておくのもおすすめです。
エポスカード
「エポスカード」の一番のメリットは、海外旅行傷害保険が自動付帯であること。
そして傷害治療費用は200万円、疾病治療費用は270万円と、年会費無料のクレジットカードとは思えない充実の内容です。
また、緊急医療アシスタンスサービスは、現地からでも急なケガや病気などのときに日本語対応してくれるサービス。
もし海外でエポスカードを紛失したり盗難の被害に遭った場合も、24時間年中無休で対応してくれる紛失受付センターがあるので安心ですね。
さらに現地のサポートデスクもあるので、旅行先で観光案内や宿泊や食事先の予約などの手配をしてくれます。
エポスカードが気になった方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
JAL CLUB-Aカード
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年会費(税込) | 11,000円 |
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国際ブランド |
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発行期間 | 約2週間~3週間 |
申込資格 | 高校生を除く18歳以上の日本に生活基盤のある方で、日本国内で支払い可能な方 |
付帯保険 |
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海外旅行傷害保険の補償内容 | |
死亡・後遺障害 | 5,000万円 |
傷害治療費用 | 1事故の限度額150万円 |
疾病治療費用 | 1疾病の限度額150万円 |
賠償責任 | 1事故の限度額2,000万円 |
携行品損害 | 1旅行につき50万円限度 年間累計額100万円限度 |
救援者費用等 | 1年間の限度額:100万円 |
補償対象旅行期間 | 最長90日間 |
傷害後遺障害 | 150万円~5,000万円 |
「JAL CLUB-Aカード」は年会費がかかりますが、その分JALマイルを効率よく獲得することができるカードです。
入会搭乗ボーナスが5,000マイル、毎年初回の搭乗で2,000マイルのボーナスなどフライトでボーナスマイルが貯まります。
海外旅行傷害保険も自動付帯となっていて最高5,000万円もあるのも安心ですね。
普段の買い物でも200円ごとに1マイルが貯まるので、海外旅行に行く方だけではなくJALマイルを効率よく貯めたいのであればJAL CLUB-Aカードはおすすめの1枚です!
JALカードが気になった方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
JCB一般カード
「JCB一般カード」は海外旅行傷害保険が利用付帯です。
保険を使うためには、事前にこのカードを利用して飛行機チケットやツアー代を支払っておく必要があります。
ただし、先述のとおり旅行傷害保険は複数のクレジットカードの付帯分を上乗せして利用することが可能。
今持っている別のクレジットカードが自動付帯のものであれば、JCBカードでチケット代などを支払っておくことでJCBカード分の保険も確保できるというわけです。
また、JCBカードのポイント還元率は通常0.5%ですが、海外での利用は2倍の1.0%!
もしJCBカードをすでに持っているのであれば、JCBカードはショッピング専用として使いポイント還元率2倍の恩恵を受けるというのもよさそうです。
さらに、JCBカードなら海外ATMキャッシングでの手数料が無料!
現金を使う機会が増えそうなタイでは、キャッシングの利用回数も多くなるはず。
そんなときも、利用ごとにかかる手数料が抑えられるのはうれしいですね。
「たびらば」を利用すれば、JCBがおすすめする旅の情報を知ったり特典が受けられたりとお得にタイ旅行が楽しめますよ。
JCBカードが気になった方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
まとめ
タイではクレジットカードと現金を上手に使い分けるのがコツ
目的にあわせたクレジットカードを複数枚持って行こう
タイではその日に使う分だけをキャッシング機能を利用して現金を引き出すことで、盗難の際のリスクも最小限にすることができます。
またクレジットカードにある付帯内容の違いで、ショッピング用、キャッシング用、いざというときの保険用と使い分けることもできるので、複数枚持つのがおすすめです。
タイ旅行を存分に楽しむためにも、今手持ちのクレジットカードにない機能があれば、それを補えるカードを手に入れておきましょう!
タイは屋台料理や夜市が有名で、それを目的のひとつとして旅行先に選ぶ方もいるのではないでしょうか?
ただそういった場所を含め、タイでは基本的にクレジットカードが使えるシーンが少ないようです。