楽天カードはポイントがたくさん貯まるクレジットカードとして有名ですが、実はお金を借りるうえでもメリットがあります。
借り入れを行うときには全国にあるATMが使えたり、オンラインサービスの楽天e‐NAVIからも簡単に利用できたりします。
ただ、楽天でお金を借りる方法は、楽天カードの「キャッシング」と楽天銀行の「カードローン」の2通りがあります。
これらは具体的にどう違うのでしょうか?
ここでは、楽天からお金を借りる方法やメリット・デメリット、そしてキャッシングとカードローンの違いについて解説していきます。


でも、いつ現金が必要になるかわからんからな。
キャッシングとローンについて知っておくのも損やないで。
楽天カードのお申し込みはこちらからどうぞ。
楽天カード | ||
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楽天ゴールドカード | ||
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楽天プレミアムカード | ||
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目次
楽天カードでキャッシングできる?
楽天カードはキャッシング枠内でお金を借りることができます。
キャッシング枠とは、クレジットカードを作った際に「いくらまで借り入れをしたいか」を設定する金額です。
たとえば「月に10万円借りれるようにしたいな」と思った場合は、キャッシング枠を10万円に設定しておきます。
審査に通れば、クレジットカード会社から月に10万円まで借り入れをすることができるようになります。
キャッシング枠は、クレジットカードの種類によって上限が決められています。
また、主婦やフリーターといった収入が安定していない人は、そもそもキャッシング枠ないといったケースもあります。
収入が安定していない人がカードを作るとき、あまりにもキャッシング枠を高く希望してしまうと返済できないリスクがあるため、審査に通りにくくなります。
クレジットカードを作った後でもキャッシング枠を増やすことはできますが、カードを作った直後にキャッシング枠を増やすことはできません。
カード会社としては、まずは利用者の使用状況を確認し、問題がないと判断したうえで、キャッシング枠の増額を認めているからです。
楽天カードのキャッシングの基本情報
金利の実質年率 | 18.0% |
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遅延損害金 | 20.0% |
利用できる場所 |
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ATMの利用手数料(税込) |
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キャッシング返済方法 |
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楽天カードのキャッシングの詳細はこちらをご覧ください。
楽天カードのキャッシングについて簡単に理解したところで、次に楽天銀行のカードローンについて見ていきましょう。
楽天銀行のカードローン「楽天銀行スーパーローン」
楽天にはクレジットカードから借り入れをするだけでなく、楽天銀行の「スーパーローン」を利用する方法もあります。
申し込み条件 |
以下の条件を全て満たす方
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資金用途 | 原則自由(事業性資金には利用不可) |
カードローンの審査 | 楽天銀行および保証会社の所定の審査あり |
カードローンの利用限度額 |
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借入方法 |
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利率(年利) | 1.9~14.5%(限度額によって異なる) |
遅延損害金 | 年利19.9% |
ATM利用手数料(税込) |
※一部ATMでは無料 |
必要書類 |
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返済方法 |
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発行カード | 楽天銀行スーパーローンカード |
楽天銀行のスーパーローンとは、楽天が運営しているカードローンのことです。
年会費や入会金は一切不要で利用することができ、満20歳以上62歳以下であれば申し込みが可能です。
ただし、パートやアルバイト、専業主婦の場合は満20歳以上満60歳以下の条件がつきます。
利用限度額は800万円!
専業主婦は50万円までと決まっていますが、安定した職業で返済能力があると認められた方は、800万円まで借り入れることができます。
金利は利用限度額に応じて変動します。
たとえば、10万円以上100万円未満の借り入れでは14.5%の利率となりますが、350万円以上500万円未満 の借り入れでは、4.9%~8.9%まで下がります。
ご利用限度額 | お借入利率 |
---|---|
800万円 | 1.9%~4.5% |
600万円以上800万円未満 | 3.0%~7.8% |
500万円以上600万円未満 | 4.5%~7.8% |
350万円以上500万円未満 | 4.9%~8.9% |
300万円以上350万円未満 | 4.9%~12.5% |
200万円以上300万円未満 | 6.9%~14.5% |
100万円以上200万円未満 | 9.6%~14.5% |
100万円未満 | 14.5% |
スーパーローンでも、楽天カードのキャッシング同様全国におけるATMが使えます。
手数料は掛かるものの、一部のATMでは無料になることもあります。
利用を申し込むと「楽天銀行スーパーローンカード」が発行されるため、提携のキャッシュディスペンサーやATMから利用できるようになります。
楽天銀行スーパーローンの返済方法
楽天銀行スーパーローンの返済方法は、「残高スライドリボルビング方式」と「元利込定額返済」の2種類です。
残高スライドリボルビング方式
残高スライドリボルビング方式は、借り入れ残高に合わせた返済額が設定される方法で、初回契約時にはこの方法が採用されます。
借り入れ残高が10万円以内の場合、返済額は3,000円です。
そして、10万円超え30万円以内だと5,000円、30万円超50万円以内は1万円といったように、借り入れ残高がふえるたびに返済額も比例して増えていきます。
ご利用残高 | 毎月の返済額 |
---|---|
10万円以内 | 2,000円 |
10万円超~30万円 | 5,000円 |
30万円超~50万円 | 10,000円 |
50万円超~100万円 | 15,000円 |
100万円超~150万円 | 20,000円 |
150万円超~200万円 | 30,000円 |
200万円超~250万円 | 35,000円 |
250万円超~350万円 | 40,000円 |
350万円超~400万円 | 45,000円 |
400万円超~500万円 | 50,000円 |
500万円超~600万円 | 60,000円 |
600万円超~700万円 | 80,000円 |
700万円超~800万円 | 100,000円 |
元利込定額返済
もう一方の元利込定額返済は、契約した利用限度額をベースに返済額が設定されるシステムです。
初回契約時にはこの方法で返すことができませんが、利用経験がある人では任意で選択できるようになります。
ご利用限度額 | 毎月の返済額 |
---|---|
50万円以内 | 10,000円以上 |
50万円超~100万円 | 20,000円以上 |
100万円超~150万円 | 25,000円以上 |
150万円超~250万円 | 35,000円以上 |
250万円超~300万円 | 40,000円以上 |
300万円超~50万円 | 50,000円以上 |
どちらの返済方法を選んだほうがいいのか、一概に言うことはできません。
利息に関してはどちらも減ることはないため、結局は同じペースで返すことができます。
毎月自分が返済できる金額を考え、自分に合った返済方法を選ぶとよいでしょう。
スーパーローンで10万円借りた場合の比較
ここでは「残高スライドリボルビング方式」と、「元利込定額返済」の返済額がどのくらい違うのか具体的に見ていきましょう。
たとえば、楽天スーパーローンから10万円を借りたとします。
10万円の利用額では金利14.5%です。
これをベースに1か月あたりの利息を計算すると、10万円×0.145÷365日×30日=1,191円となります。
残高スライドリボルビング方式の場合、毎月の返済額は3,000円です。
3,000円から1,191円の利息を引くと1,809円となります。
つまり、毎月の元金返済額は1,809円となります。
一方の元利込定額返済の場合、毎月の返済額は1万円です。
1万円から1,191円の利息を引くと8,809円となり、この金額が毎月の元金返済額となります。
元利込定額返済の方が、毎月に支払う返済額が1万円と高く設定されているため、元金の返済額が高いのは当然といえるでしょう。
そう考えると元利込定額返済の方がメリットは高い気もします。
両方とも「金利は変わらない」のがポイントです。
つまり、毎月の返済額が低い残高スライドリボルビング方式を選んでも、積極的に「追加払い」を行うことによりトータルで支払う返済額は変わらないのです。
スーパーローンは追加返済がカギ
楽天銀行スーパーローンで借り入れをしたら、積極的に「追加返済」をすることが大切です。
楽天銀行スーパーローンの毎月の返済額は、「残高スライドリボルビング方式」を選択すれば、借入残高によっては毎月3,000円と低額の返済額で済みます。
他社の銀行カードローンでは最低返済額が1万円以上と設定されていることも多く、この返済額がいかに低額であるかが分かるでしょう。
しかし、そのまま定額返済を続けても金利を減らすことはできず、毎月利子を払い続けることにもなります。
借りたお金を早く返すためには、なんといっても「元金を減らす」ことが大切であり、積極的に「追加返済」をすることがポイントです。
楽天スーパーローンでは近くのATMやネットから簡単に追加返済ができます。
ボーナスが入ったとき、余裕がある月などに追加返済を行うことにより、返済期間や返済総額もかなり抑えることができるでしょう。
楽天カードキャッシングとスーパーローンの比較
同じ楽天のサービスでも、楽天カードの「キャッシング」と「スーパーローン」ではさまざまな面で違いがあります。
キャッシング | スーパーローン | |
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金利 | 18.0% | 1.9%~14.5% |
借入額 | 1万~90万円 | 1万~800万円 |
借入単位 | 1万円単位 | 1万円以上千円単位 |
ATM利用手数料(税込) | 110円・220円 | 110円・220円 ※一部ATMでは無料 |
金利を比較してみると、キャッシングでは一律18.0%ですが、スーパーローンでは1.9%~14.5%と変動します。
最高金利を見ても14.5%なので、基本的にキャッシングよりも低い利率で借りることができます。
借り入れの限度額はキャッシングが最高で90万円、スーパーローンは800万円と、およそ10倍近い開きがあります。
借り入れを利用できる金額は、どちらも最低1万円からです。
キャッシングは1万円単位でしか利用できませんが、スーパーローンでは「千円単位」の利用が可能です。
そのため、1万5,000円を借りるといった細かな金額設定もできます。
キャッシングでもスーパーローンでも、全国における提携先のATMを利用することができます。
それぞれ、借り入れ金額1万円以下では110円(税込)、借り入れ金額1万円を超える場合は220円(税込)の手数料が掛かります。
しかし、スーパーローンの場合はATMによって無料で利用できます。
しかも、無料となるATMは「ローソンATM」「セブン銀行」「イオン銀行」「三井住友銀行」「みずほ銀行」など、大手の銀行を中心に無料で利用することができます。

単純にお金を借りるのが目的なら、楽天銀行のスーパーローンを利用したほうがいいでしょう。
スーパーローンは主婦でも借りられる
楽天銀行のスーパーローンは、「専業主婦」でも限度額50万円までなら借り入れが可能です。
スーパーローンが申し込める人は「お勤めの方で毎月安定した定期収入のある方、または、専業主婦の方」と明記されています。
つまり、収入のない専業主婦の方でも利用者として認めているのです。
クレジットカードを作る際も、楽天カードの場合は専業主婦を認めています。
借り換えで負担を軽くできる
楽天カードでのキャッシングを楽天銀行のスーパーローンに借り換えれば、金利が減らせるため負担を軽くすることができるでしょう。
キャッシングの金利は一律18.0%ですが、スーパーローンでは1.9%~14.5%と借り入れ金額によって変動します。
例として50万円の借り入れを比較していきましょう。
キャッシングで50万円を借りると、18.0%の金利が掛かります。
その一方、スーパーローンの金利は100万円以下の利用に関しては金利が14.5%です。
この利率を金額に直すと、1回払いの手数料はキャッシングで7,397円、スーパーローンで5,958円となり、差額は1,439円となります。
1回払いでも1,000円以上の差額が出るということは、リボ払いにするとさらに差額が大きくなります。
単純に返済を12か月に分割払いをすると、キャッシングでは月々の返済額は45,839円となり、合計返済額は55万68円です。
一方のスーパーローンではキャッシングよりも低い利率で計算できるので、月々の返済額は45,011円となり、合計返済額は54,128円となります。
差額を計算すると9,940円となり、実に10,000円近い差額が発生します。
このような差額を見れば、楽天カードでのキャッシングよりもスーパーローンを利用したほうがお得です。
もし楽天カードのキャッシングに借り入れ残高があるならば、スーパーローンに借り換えることで金利を減らし、負担を軽くすることができるでしょう。
まとめ
お金を借りるならキャッシングより「楽天銀行スーパーローン」のほうがお得
利息を減らすには支払いを早く済ませる
楽天カードは、必要なときにキャッシングも利用できる便利なクレジットカードです。
ネットからの手続きはもちろん、近くのATMや海外においてもお金を借りることができ、いざというときは心強いでしょう。
しかし、キャッシング目的だけで楽天カードを持つのはおすすめできません。
借り入れ金額に関わらず金利は高く設定されており、返済するには専用口座を持たないといけないといった不便さもあります。
まとまった借り入れを目的とするなら、楽天銀行のスーパーローンを利用しましょう。
お金を借りるってなんだか怖いですよね……利息だって支払わないといけないし。