目次
磁気定期券のメリット
磁気カードの定期券は、ICカードが登場する前に広く利用されていた「定期券」のことです。
ICカードと同じくカードに埋め込まれたチップで情報を読み取る構造ですが、読み取りの形式がICカードと違い、収納されている情報量も異なります。
改札に通して情報を読み取らせるので、読み取りの方式も違います。
そんな磁気カードの定期券を利用するメリットがこちらです。
- 区間分割ができる
- お得な切符や回数券と併用できる
区間分割ができる
磁気カード定期券は切符と同じ要領で分割購入することが可能です。
JRの運賃の仕組みとして、乗車券を区間一括で購入すると料金が高くなることがありますが、磁気カードで定期券を分割購入できればその心配はありません。
例えばA~Dの駅まで通うなら、定期券をA~Bの区間、C~Dの区間と分けて購入すると結果的に料金が安くなります。
複数枚の定期券をもつことになりますが、10,000円ほど差が出ることもあります。
ただし、どのように分割すればお得かは区間によって異なるので入念に調べることが必要です。
また以下のような注意点があるので気を付けましょう。
- 基本的にJR以外の鉄道会社をまたいで分割購入することはできない
- 区間を間違えて購入してしまうと不正乗車となってしまう
お得な切符や回数券と併用できる
お得な切符をもっていると、磁気カード定期券と併用することができます。
切符を2枚同時に入れる新幹線の改札なら、定期券のメリットを活かしながら切符も無駄になりません。
また新幹線から在来線に乗り換える際に、運賃が不足したり、乗り継ぎ精算をしたりするときにも使えるので便利です。
交通系ICカードの普及率は東が高い!

(引用元:国土交通省「鉄道における交通系ICカードの導入状況」)
交通系ICカードの普及率
交通系ICカードはどのくらい普及しているのでしょうか?
国土交通省のデータによりますと、平成25年3月末の時点で、ICカードの発行枚数の合計は約8,700万枚でした。
当時の日本の人口を1億2,700万人とすると、ICカードの普及率は約70%になります。
駅の改札は日ごとにICカード対応のものに切り替わってきており、とくに都市部では、ICカードの読み取りのみに対応した改札機も増えています。
交通系ICカードの普及率は「東高西低」
ICカードの普及率を地域別に調べてみると東日本で約8割、西日本で約2割。
つまり東日本のほうに多く普及しており、その他の地域ではあまり普及していないという結果になりました。

(引用元:国土交通省「ICカードの導入状況(鉄道関係)」) 東日本のICカード利用可能駅数は全体の半分ほどでありながら、普及率は8割。
このことからも、いかにICカード普及率の「東高西低」が大きいかがわかります。
ICカード定期券のメリット
普及率が高まってきているICカードの定期券ですが、「具体的にどう便利なの?」「盗まれたら大変じゃない?」と思う方も多いはず。
まずはIC定期券のメリットとして、機能面やセキュリティー面の特徴をご紹介します。
紛失したときの再発行ができる
「ICカードの定期券は利便性が高いから、紛失したときのリスクも高いのでは?」というのは誤解です。
ICカード定期券は、購入する際に利用者の名前、利用区間といった情報が登録されます。
もし紛失してしまったときに駅のスタッフに伝えれば、情報をもとにカードを特定し、ただちに使用停止が可能。
そして翌日以降、新しいカードが再発行されます。
そのため、もし紛失しても第三者に利用されるリスクは従来の定期券より格段に低いのです。
紛失自体を防ぎやすい
また、そもそもICカードを財布に入れたままでもカードリーダーは定期券の情報を読み込めます。
磁気カードの定期券はパスケースから出し入れする必要がありますが、出し入れすること自体がないICカードの定期券は「紛失予防」の面でも役立つでしょう。
ただし再発行カードを受け取るためには、運転免許証や学生証など身分が分かるものが必要なのでご注意ください。
乗り越し精算もワンタッチ
ICカードは定期券自体にお金をチャージすることもできるので、もし乗り越してしまっても自動精算できます。
つまり電子マネーとして利用可能なため、購入区間外で乗り降りするのもスムーズ!
定期券として購入しても、チャージ機能をうまく活用すればさまざまな区間で利用可能です。
また、地域によって駅の自販機などにも読み取り機が設置されていることがあるので、ICカード1枚で飲み物を買うことだってできます。
定期券機能付きおすすめクレジットカード
一部のクレジットカードには定期券機能を搭載できます。
定期券1枚分カード入れがスッキリしますし、前述のようにオートチャージできるのでチャージの手間もありません。
自分が利用する路線に合わせてカードを選びましょう。
Suica定期券を搭載できるおすすめクレジットカード
ビューカードの一部カードは定期券機能を搭載することができます。
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定期券の購入は、JR東日本の駅にある「多機能券売機」で行います。
PASMO定期券を搭載できるおすすめクレジットカード
PASMO付きクレジットカードの中にも、PASMO定期券機能を搭載できるカードがあります。
カードの種類によって機能が異なり、東京メトロを利用するなら「Tokyo Metro To Me CARD」が、飛行機に乗るなら「ソラチカカード」が、東急グループの利用が多いなら「東急カード」がおすすめです。
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IC定期券のオートチャージ機能
交通系ICカードの代表格といえばSuicaですが、そのSuicaにクレジットカード機能がついた「ビュー・スイカ」カードにはオートチャージ機能が付いています。
残高不足になるとクレジット決済で自動的にチャージしてくれるので、改札で止められて恥ずかしい思いをすることがありません!
オートチャージは、改札で残高不足になるとあらかじめ設定していた金額がチャージされます。
事前に登録する必要がありますが、主なJR東日本の駅などにあるエキナカATM「VIEW ALTTE(ビュー・アルッテ)」で手軽にオートチャージの設定ができます。
オートチャージする金額の設定は「1,000円以上10,000円以下」の範囲で、1,000円単位で行えます。
オートチャージが利用可能なエリア
交通系ICカードは全国に普及しており、全部で約10種類あります。
その種類のなかでも「Suica」と「PASMO」はたくさんの人に使用されています。
そのため、首都圏ICカード相互利用サービスの充実が進んでおり、「Suica」と「PASMO」が使えるのであれば、一部の改札機を除いてオートチャージが利用できるように整備が進んでいます。
- 首都圏Suica・PASMOエリア
- 仙台エリア
- 新潟エリア
一部の簡易Suica改札機や私鉄との乗換改札機、新幹線自動改札機はまだオートチャージが利用できませんが、今後整備されてくる可能性は高いです。
ICカード定期券のデメリット
便利なIC定期券ですが、以下のデメリットには要注意です。
- 盗難被害などに遭った場合、使用者を認識する機能がないので、盗難に気付く間チャージしたお金を使われてしまうリスクがある
- 区間によっては切符を都度購入するより高くなる場合がある
- 回数券の割引サービスを受けることができなくなる
まとめ
- IC定期券は電車をよく利用する方におすすめ
- 電車や新幹線をよく利用するなら磁気定期券がおすすめ
- 定期機能付きクレジットカードならオートチャージが可能
IC定期券と磁気定期券にはそれぞれメリットがあり、定期機能付きクレジットカードならクレジットカードからのチャージでわざわざチャージする手間が省け、乗り越し精算も簡単にできます。
この記事で紹介した定期機能付きクレジットカードを利用して、電車や新幹線の利用を快適にしましょう!