この記事でわかること
フィッシング詐欺の手口と実例
フィッシング詐欺にあった場合の5つの具体的な対処法
セキュリティ性の高いクレジットカード3選
偽のメールやサイトに誘われ大切な個人情報を一瞬にして奪われてしまう、それがフィッシング詐欺。
うかつに引っかからないために、まずはフィッシング詐欺の実情を知ることが大切です。
さらに万が一の場合にも、対処の知識があれば被害を最小に留めることができます。
今回は、フィッシング詐欺の手口と実例、5つの対処法、そして安心して利用できるセキュリティ性の高いクレジットカード3枚をご紹介していきます!
まずは、今回ご紹介するセキュリティ性の高いクレジットカードの特徴をご覧ください↓
目次
フィッシング詐欺って何?
フィッシング詐欺の“フィッシング”(phishing)は、魚釣り(fishing)と洗練(sophisticated)から合成された言葉。
巧妙な手口で、あたかも魚を釣るように人を引っかける様子から、この言葉で呼ばれるようになったと思われます。
最もオーソドックスなのは、銀行やカード会社を装った偽の送信者から緊急メールが送り付けられる手口です。
文面や言い回しが巧みな上にWebサイトもまったく区別がつかないため、本物のサイトと思い込み、相手の言いなりに大切な情報を打ち込んでしまうケースが後を絶ちません。
かつてはパソコンが主な標的でしたが、スマートフォンが爆発的に普及するにつれてフィッシング詐欺のターゲットも移行。
大量に届くお知らせや広告メールにまぎれ、フィッシング詐欺メールは相手を選ばず誰の元へでも届くのです!
狙われるのはこんな情報
フィッシング詐欺の目的としては、次のような情報があります。
- 氏名・住所・生年月日・電話番号・勤務先などの基本情報
- クレジットカード番号・銀行口座番号
- ネットバンキング・ショッピングサイトのアカウント情報(ID・パスワード)
- SNSのアカウント情報
- 詐欺グループのリストに登録 ・不正なクレジットカード利用
- 銀行口座からの引き出し
- 不正なショッピング
- SNS乗っ取りによる被害の拡大
SNSのアカウントが乗っ取られて課金アイテムやポイントの不正使用、詐欺の手段として成りすましされるといった事件も起こっています。
フィッシング詐欺の手口と実例
こんなフィッシング詐欺メールにご注意!
よくある例は下記のように、クレジットカード会社や銀行を装ったメールが送り付けられるというものです。
【フィッシング詐欺メールの例】
このような“それらしい”メールが届き、偽のwebサイトに誘導します。
メールの最後にはご丁寧にも、「1週間以内に処理されなければクレジットカードが利用できなくなる」などの脅し文句まで付いていることもあり、焦って指示通りに動いてしまう人もいます。
さらに最近の手口で多いのは、当選のお知らせや、スマートフォンのセキュリティ警告画面などから、偽サイトへ誘導するというもの。
いずれの方法でも、最終的には個人の機密情報を入力するフォームなどが出現します。
クレジットカード会社や銀行では「メールでパスワードを変更させるような画面への案内は絶対にない」と告知しています。
また、第1暗証、第2暗証や合言葉などをすべて一度に入力させるような画面もありません。
そのような指示が出たら、すぐに画面を閉じ、絶対に従わないようしてください。
フィッシング詐欺でこんな被害が!
フィッシング詐欺で想定される被害には次のようなものがあります。
盗まれた情報 | 被害例 |
---|---|
銀行など金融機関情報 | 預金を引き出される・送金される |
クレジットカード情報 | 不正ショッピング・不正キャッシング |
SNSアカウント情報 |
|
GoogleID、AppleIDなど | 高額アプリやアイテムの購入をされる |
少しでも怪しいと感じたらすぐに作業を中止し、公式サイトを確認するようにしてください。
公式サイトの確認はブックマークなどを使い、普段利用している方法でサイトを開いてみるといいでしょう。
企業のサイトが侵されていない限りは、URLの入力でも正常な画面が開くはずです。
フィッシング詐欺にあった場合の5つの具体的な対処法
フィッシング詐欺被害の多くは、銀行口座の残高やカードの支払請求が来た時点でようやく気づくといったケースがほとんど。
不審な点に気がついた時点で、まずは以下の対処法を実行しましょう。
- 銀行・クレジットカード会社への連絡
- 各サイトやデバイスのパスワードの変更
- サイバー犯罪相談窓口に連絡
- SNSアカウントの削除・再登録・友だちへの連絡
- フィッシング対策協議会への情報提供
1.銀行・クレジットカード会社への連絡
詐欺被害にあった場合、個人の銀行口座については、預金者保護法と全国銀行協会の取り決めにより補償されます。
各カード会社でも、不正使用の補償がついているところが多くなってきました。
いずれにしても、口座の凍結やカードの利用停止など、速やかな対応が重要です。
2.各サイトやデバイスのパスワードの変更
パスワードを同じものにしている場合には、他のサービスでも被害にあう可能性があります。
念のため、サイトや利用デバイスのパスワードをすべて変更しておくと安心です。
3.サイバー犯罪相談窓口に連絡
フィッシング詐欺被害者のために、「フィッシング110番」が設置されています。
各都道府県の警察にサイバー犯罪相談窓口が置かれているので、被害について相談してください。
個人で動くよりも迅速な対応が期待できます。
4.SNSアカウントの停止
SNSアカウントが奪われた場合には、直ちにアカウントの停止を行います。
またSNSでつながっている友人などに対しても、状況を説明し不審なメッセージに注意するよう呼びかけてください。
5.フィッシング対策協議会への情報提供
ひと通りの対策を行い落ちついたら、フィッシング詐欺の手口をリアルタイム情報として掲載している「フィッシング対策協議会」へ情報提供をしておきましょう。
被害者を増やさないためには、銀行やカード会社など各関連機関に情報の共有が必要です。
銀行口座からのお金の移動やクレジットカード利用の際、メールでの通知サービスが提供されています。
それらを利用すれば、異常が起こっている場合すぐに気づくことができるでしょう。
身に覚えのない請求やお金の移動には、常日頃から敏感でなければいけません。
ここまではフィッシング詐欺の手口や被害、対策などについてご紹介してきました。
やはり、一番安心なのは「セキュリティ性の高いクレジットカードを使う」ということではないでしょうか。
そこで、数あるクレジットカードの中でもセキュリティ性の高いカードを紹介していきます。
セキュリティ性の高いクレジットカード3選
ここではセキュリティ性の高いクレジットカード3枚と、各カードに備わっているセキュリティサービスをご紹介します。
JCB一般カード
「JCBカード」は 日本国内で唯一の国際ブランド。
そんなJCBカードは第三者による不正利用の防止として以下の取り組みをしています。
- インターネットショッピングでの「本人認証サービス」
- 24時間365日体制の「不正検知システム」
- 安全性に優れた「ICカード」
- 売上票のカード番号・有効期限の非表示化でセキュリティアップ
このほか、カードの紛失や盗難といったトラブル時の補償、インターネットショッピング利用時の身に覚えのない請求の取り消しにも対応!
安心してクレジットカード決済ができます。
三井住友カード
「三井住友カード」は、銀行系のクレジットカードとして有名です。
そんな三井住友カードには、以下の4つのサービスにより防犯性を高めているのが特徴です。
- ICチップによる、カードと端末の相互認証
- 「写真入りカード」で本人の顔写真による目視での本人確認
- 24時間365日見守る「不正使用検知システム」
- インターネットショッピングでの「ネットショッピング認証サービス」
「何より安全性を重視したい!」という方におすすめのカードです。
楽天カード
国内でもトップクラスの人気を誇る「楽天カード」は、セキュリティ面でも抜かりはありません。
ユーザーが安心して使えるように、以下のような取り組みをしています。
- 24時間365日監視の「不正検知システム」
- カード偽造防止ICチップの搭載
- 楽天カードの利用をすぐに通知してくれる、カード利用お知らせメール
- ネットショッピング時の本人認証サービス
もちろん、楽天カードでも年中無休でカードの盗難・紛失の相談をすることができます。
このような取り組みからも、楽天カードはクレジットカード初心者にうってつけの1枚といえます。
まとめ
フィッシング詐欺には迅速な対応が大切
セキュリティ性の高いクレジットカードを利用する
もしもフィッシング詐欺の被害にあった場合は、落ち着いて対処することが一番。
自分が利用する銀行や各カード会社のサイトの注意喚起情報に、普段からよく目を通しておくことをおすすめします。