デビットカードはこんな人におすすめ!
現金をたくさん持ち歩きたくない人
クレジットカードに抵抗がある人
ATM手数料を節約したい人
「クレジットカードに抵抗がある」
「必要なときに口座からその都度現金を引き出している」
という方はいませんか?
「ATM手数料はかかるけど数百円くらいならいいか」とそのときは思っても、これが月に数回あればとてももったいないことです。
そのような方には、現金感覚で使えるうえにATM手数料も節約できて便利な「デビットカード」がおすすめ!


15歳以上から申し込めるっちゅう点で若者向きのカードともいえそうや。
目次
デビットカードってなに?
「デビットカード」とは、ショッピングなどで使った金額分が銀行口座から自動的に引き落としになる「即時決済」のカードのこと。
各銀行がそれぞれに発行しているカードなので銀行キャッシュカードと一体になっているものが多く、大手の銀行やWEB上の実店舗をもたないネット銀行などでも発行されています。
そしてなにより、デビットカードは多くがカード審査を必要とせず、15歳以上から発行することができるというのも人気の点です。
デビットカードの種類
デビットカードには、国際ブランドがついたものと日本デビットカード推進協議会「J-Debit」の2種類があります。
それぞれどのような特徴があるのか見ていきましょう。
「国際ブランド」のデビットカード
現在デビットカードについている国際ブランドはJCB・Visa・Mastercardです。
これらの国際ブランドは国内外問わず多くの加盟店が存在しており、実店舗はもちろんオンライン決済にも利用できます。
各国際ブランドのデビットカードを申し込める金融機関は以下のとおり。
国際ブランド | 金融機関 | |
---|---|---|
JCB |
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|
VISA |
|
|
MasterCard |
|
「J-Debit」のデビットカード
国内のデビットカード発行において古い歴史を持つ日本デビットカード推進協議会の「J-Debit」は、金融機関のキャッシュカードをそのまま買い物に利用することができます。
J-Debit付きのキャッシュカードを発行する金融機関は、下記のおもな銀行のほかにも地方銀行や信用金金庫、信用組合などがあります。
詳しくは公式ページでご確認ください。
- ゆうちょ銀行
- みずほ銀行
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- りそな銀行
- 埼玉りそな銀行

全国の端末設置台数は45万カ所(平成30年3月31日現在)とあまり多くはなくそのすべてが国内の加盟店なので、海外での利用ができないばかりかオンライン決済でも利用できないため、厳しい現状です。
海外での利用予定があるのであれば、JCBやVISA、MasterCardといった国際ブランドのデビットカードを発行するのが無難かもしれませんね。
クレジットカードとの違いを比較
ここからはデビットカードとクレジットカードにどのような違いがあるのか、それぞれの「発行元」「支払い方法」「限度額」「申込資格」を比較してみます。
デビットカード | クレジットカード | |
---|---|---|
発行元 | 銀行 | カード会社 |
支払方法 | 即時決済(銀行口座からその場で引き落とし) | 1回/分割/リボ払い/ボーナス払い |
限度額 | 銀行口座の残高による | 審査により申し込みの際に決定 |
申込資格 | 中学生を除く15歳以上 | 高校生を除く18歳以上 |
発行元
クレジットカードはカード会社が発行しているのに対し、デビットカードは銀行などの金融機関が発行しています。
そのため、デビットカードを作る際には必ずカードの発行元になる銀行の口座が必要となります。
逆をいえば、口座があればカードを発行できるので、申し込み資格の対象年齢も低く設定されているのです。
支払方法
クレジットカードは、その場の支払いをカード会社が一旦立て替えることで後払いになり、月末に利用した分の合計がまとめて引き落とされるというシステムです。
そのため、引き落とされるまでは「なんだか借金しているみたいで落ち着かない」という方もいるかもしれませんね。
しかし、デビットカードは利用したその場で口座から支払金額が引き落とされるので、そういった不安はありません。
限度額
クレジットカードは限度額が審査時に決定するのに対し、デビットカードの場合は口座にある残高が利用できる限度額となります。
そのため残高をきちんと把握しておく必要があり、使いすぎる心配がないといえるでしょう。
申込資格
クレジットカードの場合、カードランクにより若干の違いはありますが、基本的には「高校生を除く18歳以上」が申込資格となっていることがほとんどです。
それに対してデビットカードは、「中学生を除く15歳以上」という条件を満たしていれば作ることができます。
デビットカードとクレジットカードの違いがわかったところで、次にデビットカードのメリットになる部分とデメリットになる部分をご紹介します。
デビットカードの5つのメリット
- 審査がない
- お金の管理がしやすい
- ATMがなくてもOK
- 海外でも利用可能
- 優待サービスや補償がある
1.審査がない
クレジットカードの場合、カード会社が支払い金額を立て替えることになるため、支払期日に確実に引き落とせるだけの安定した収入があるかなどの信用が必要となります。
しかし、デビットカードの場合は即時決済となり支払いの立て替えが発生しないので、申込資格をクリアして銀行口座を作ることさえできれば審査は不要というわけです。
2.お金の管理がしやすくなる
先述のとおり、デビットカードは銀行口座の残高がそのまま限度額となります。
逆をいえば、支払金額が口座残高を超えている場合は引き落とせないということです。
そのため、クレジットカードの後払いで起こりがちな、「使いすぎてしまって支払い日なのに残高が足りない!」なんてことにもなりません。
さらに、会計ごとの決済なので、買い物のたびに利用したデータが通帳に残ります。
利用明細の内訳がわかりやすく、家計簿や各種申告の際に役立てることもできるというわけです。
3.ATMがなくてもOK
デビットカードは、銀行のキャッシュカードと一体になっているものがほとんどです。
「カードより現金派!」という人はATMからお金を引き出していると思いますが、手数料が無料になる銀行ATMや時間帯を狙って必要な分だけ引き出すというのも大変ですよね。
かといって大金を引き出すのも何かあったときに危ないですし、手数料も毎回払っていたらトータルでかなりの出費になります。
しかし、そんな悩みもデビットカードならすべて解決!
デビットカードは、クレジットカードの加盟店ならたいていの場所で使えるので、ATMを探す手間も省けます。
支払いの際はお会計金額がその場で、口座に預けてある残高から引き落とされます。
しかも国内での利用なら手数料はかかりません。
手数料の節約にもなりますし、師匠のようについ使いすぎてしまう方にもおすすめです。
4.海外のショッピングにも使える
国際ブランドがついたデビットカードは、クレジットカードと同じように海外でのショッピングにも使えます。
カード決済として利用することももちろんできますし、もし現金が必要になった場合でも、口座に預けてあるお金を海外のATMから現地通貨で引き出すことも可能です。
最近では海外旅行の際に利用する人のほかに、お子さんの海外への留学やホームステイの際に持たせる親御さんの需要も増えているようです。
デビットカードなら使えるのは預けてある金額分だけなので、日本にいながら利用履歴の確認や、足りない分の補充もすぐできるのは安心ですよね。
海外での利用の際、発行している金融機関により手数料が発生することがあります。
5.優待サービスや補償が受けられる
国際ブランドやカードの種類にもよりますが、デビットカードにもクレジットカードのように優待サービスや補償が用意されている場合があります。
デビットカードのデメリット
ポイント還元率が低い
デビットカードはクレジットカードに比べるとポイントの還元率が若干低いものが目立ちます。
1.0%~1.5%などの高還元率のクレジットカードが増えてきた中、デビットカードは0.2%~0.5%が一般的です。
もちろん中には高還元率のデビットカードもありますので、「デビットカードでポイントを貯めたい!」という方はよく検討して発行しましょう。
分割払いができない
クレジットカードの場合、支払いの際に一括・分割・リボ払いなどを選ぶことができます。
高額の買い物をするときなどはこの分割払いを利用すれば、少し手数料が上乗せされてしまいますが、「一括で払ったら口座のお金が全部なくなってしまった!」なんてことを防ぎ、毎月少しずつ分けて払うことができます。
しかし、デビットカードは先述のとおり「即時決済」です。
支払いの際に銀行口座の現金から直接引き落とされるため、分割やリボ払いにすることはできません。
高額の支払いができない、というわけではありませんが、預金残高から直接引き落としになるわけですからそこは慎重に考えて利用したほうがよいでしょう。
クレジットヒストリーを作れない
デビットカードはクレジットカードと違い、どれだけ利用してもクレジットヒストリーを作ることができません。
クレジットヒストリーとはクレジットカードの利用履歴です。
この先クレジットカードを作る予定がないのであれば必要はありませんが、クレジットカードを作ろうとしたときにクレジットヒストリーがまったくないと審査に通りづらくなる可能性があるということを覚えておきましょう。
使えない場所がある
デビットカードはそれぞれの国際ブランドが利用できる場所であれば、ほとんどの場合使うことができます。
しかし、デビットカードの「即時決済」という支払方法の特性上、以下のように支払いに使えない場所もあるので注意が必要です。
- 高速道路料金
- ガソリンスタンド
- 公共料金
- 機内販売
- インターネットなど通信費
キャッシングができない
デビットカードは口座にある残高で即時決済をするためのカードなので、キャッシング機能はついていません。
もしキャッシング枠をつけたい場合は、クレジットカードが必要となります。
- ポイント還元率が低い
- 分割払いができない
- クレジットヒストリーを作れない
- 使えない場所がある
- キャッシングができない
デビットカードは若者におすすめ!
もちろん社会人の方でも十分使えるデビットカードですが、審査を必要としないことや即時決済のシステムからも若者におすすめのカードといえます。
子どもが海外旅行や留学する場合なども、現金をそのまま持たせるより安心です。
- 15歳から持てる
- 海外旅行や留学の際にも役に立つ
- 使いすぎの心配がない
- 審査がないので収入が少なくてもOK
まとめ
デビットカードは即時決済なので現金感覚で使える
審査がないので15歳以上(中学生を除く)でも発行可能
国際ブランドごとの優待サービスも利用できる
クレジットカードを持つことにまだ抵抗がある方は、まずはデビットカードを作ってみてはいかがでしょうか?
クレジットカードに比べると使い勝手やポイント還元率の面で見劣りする部分もありますが、クレジットカードをすでに持っているという方にも、使い過ぎ防止にデビットカードと併用するのもおすすめです!
デビットカードを使ってみた経験から、”口座にある分しか使えないので無駄遣いしづらい”のはメリットだと思いました。
クレジットカードだとついつい使いすぎちゃうんですよね。