現金を持ち歩かなくても便利に買い物ができるクレジットカード。
「ポイントを貯めるため」や「よく買い物をするお店の特典を受けるため」など、さまざまな理由から何枚も持っているという人もいるのではないでしょうか?
1人が持てるクレジットカードに枚数制限は特にありません。
しかし、何枚でも持てるからとクレジットカードを複数所持していると、メリットだけではなくデメリットも出てくるものです。
今回は、気になるメリットやデメリット、そしてクレジットカードを複数枚持つための上手な使い分け方について解説していきます。
用途によっておすすめのカードも紹介しますので、ぜひ最後まで読んでくださいね!


プライベートなこと以外ならなんでも質問に答えんで。

気になったんで教えてください。

プライベートに片足突っ込んどる気もするけど教えたるわ。
どうや、これがワイの持っとるクレジットカードやで。

なんですかこの枚数!
トランプの束みたいになってるじゃないですか!
こんな枚数じゃ使いこなせないですよ!

ワイを誰やと思っとるんや。
クレジットカードを何枚も持つときは用途に合わせて使い分けなアカンのやで。
目次
クレジットカードを複数枚持つメリット
クレジットカードを複数枚所持するメリットには、どのようなものがあるのでしょうか?
1つずつ紹介していきます。
- クレジットカードの弱点を補う
- ポイントを効率よく稼げる
- サービスが充実する
- 急な出費への対応
足りない機能を補える
クレジットカードは、発行会社やカードの種類によって機能もサービスもさまざまあります。
それぞれに個性があり、ポイント還元率は高いものの欲しい機能が付帯されていないなど、一長一短であるケースが多いのです。
1枚しか所持していないと、当然ですがそのカードに備わっている機能しか利用することができません。
例えばよく海外旅行をする人は、クレジットカードに付帯している「海外旅行保険」機能が大いに役立ちます。
ある程度までの医療費や損害のカバーなどをしてくれるため、わざわざ正式な海外旅行保険に加入しなくて済むので便利ですよね。
ところが、このような機能はすべてのクレジットカードに付帯しているわけではありません。
1枚しか持っていないカードに海外旅行保険が付帯していなければ、海外旅行のたびに新しい保険に加入しなければならないでしょう。
こんなとき、所持しているクレジットカードの枚数が多ければ、他のカードで足りない機能を補うことができます。
メインで利用しているカードに欲しい機能がなくても、他のカードには付帯している可能性があるからです。
このように海外旅行保険だけでなく他にもさまざまな個性的な機能を持つカードが多いので、どんな機能があるか調べてみるとよいでしょう。
1枚だけでは物足りないという場合でも、複数枚所持すれば弱点を補うことができるため、利便性を大きく高めることができるのです。
現在1枚しか持っていないという人は、自分がよく利用するサービスが充実したカードと契約してみるのをおすすめします。
ポイント還元率が高くなる
クレジットカードを利用するメリットといえば、やはりポイント還元を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
ポイントを貯めるには、そのクレジットカードに対応した店舗で買い物をする必要がありますが、店舗やインターネットショップなどは、利用できるクレジットカードの種類があらかじめ決められています。
こんなとき、B店で利用可能なクレジットカードを持っていれば、余すことなくポイントを獲得することができます。
ポイントの種類や用途はさまざまであり、異なるクレジットカードで同じ種類のポイントが貯まったり、他のポイントに交換できたりするケースもあります。
また、特定の加盟店で利用するとさらにポイント還元率が高くなるクレジットカードなどもあります。
このように、異なる特徴のクレジットカードを複数所持し、うまく組み合わせて使うことで、1枚だけを使う場合よりずっとお得になるのです。
クレジットカード付帯のサービスが充実する
現金の代わりに利用できるというのがクレジットカードの本来の機能ですが、それ以外にもさまざまな付帯サービスを持っています。
例えば旅行の際に起きたケガや病気を補償する旅行傷害保険や、車関連のさまざまな補償を受けられるロードサービスなどです。
しかしこのような便利なサービスは、すべてのカードに付帯しているわけではありません。
特に、年会費無料のクレジットカードにはついていないことが多いので、カードを手に入れる際に確認しておきましょう。
複数のクレジットカードを所持していれば、1つのカードでサービスが付帯されていなくても、他のカードでそれをカバーすることができます。
そしてサービスが付帯したカードを複数枚持っている場合その分補償額が大きくなるため、充実したサービスを受けることができるのです。
旅行傷害保険やロードサービスを例に挙げましたが、クレジットカードのサービスは千差万別。
個性的なサービスがいろいろとあり、空港のラウンジが無料で利用できたり、レストランのコース料理を無料で楽しめたりするものまであります。
観光施設を割安価格で利用するなどさまざまなサービスが目白押しなので、目的に応じて選ぶのもよいでしょう。
急な出費にも対応できる
日々生活していると、急な出費が必要になることがあります。
冠婚葬祭で礼服やご祝儀などが必要になったり、どうしても今買いたい商品が見つかったりすることもあるでしょう。
ところが、クレジットカードには必ず「利用限度枠」というものが設定されています。
例えばショッピング枠なら50万円、キャッシング枠なら30万円といった具合に、利用できる上限が決められているのです。
利用限度枠いっぱいまで使ってしまうと、それ以上クレジットカードを使うことはできません。
もし1枚しかカードを持っていなかった場合、利用限度額があまり残っていないのに急な出費が必要になったら・・・。
利用額が足りなく、必要な金額を集められない可能性が出てきてしまいます。
しかしクレジットカードを複数所持していれば、このような緊急事態でも乗り切ることができるでしょう。
1つのカードが利用できなくても、他のカードで買い物をすれば問題ありません。
キャッシング枠があるカードなら、買い物ではなく現金を借りるという使い方もできます。
キャッシング枠は借り入れになるので返済する必要がありますが、いざというときに現金を用意できるのは非常に便利です。
急な出費というのはいつ起きるかわからないため、普段から複数枚持っておくと安心でしょう。

でも、その分デメリットもあるんでしょうか?
クレジットカードを複数枚持っていると起こるデメリット
次に、クレジットカードを複数枚所持していると起こってしまうかもしれないデメリットについても紹介していきます。
- 管理が大変!
- 年会費が高額になる
- 使いすぎる危険
管理が大変
クレジットカードはカード会社やカードの種類によって、それぞれ利用額の支払い日や締め日などが異なります。
所持する枚数が多ければ多いほど、どのクレジットカードの利用額をどの日に支払わなければならないのか、管理が大変になってしまうでしょう。
単純に覚える手間がかかるというだけでなく、支払い日や締め日がバラバラだと滞納につながってしまうリスクもあるので注意が必要です。
1枚しかカードを持っていない場合は支払い日がいつになるか覚えやすいため、その日までに口座に必要な金額を用意することができます。
しかし、複数枚持っていると支払い日が混乱しやすく、うっかり残高不足になってしまうかもしれません。
これでは支払い日に必要な金額が引き落とせず、クレジットカードを滞納したことになりクレヒスに傷がつく結果になることも。
滞納したとしてもカード会社に連絡したり、再度引き落とされる期日までに必要額を用意したりすれば、クレジットカードをすぐに強制解約されることはありません。
ただし、個人信用情報には滞納したという事実が残ってしまいます。
個人信用情報にこういった金融事故の記録が残ると、ローンを組む際や新しくクレジットカードを申し込む際に審査でマイナス評価になってしまう可能性があります。
このため、クレジットカードを複数所持している場合は管理をしっかり行い、支払い日に資金不足にならないよう注意することが大切です。
年会費が負担になってしまう
クレジットカードの中には年会費無料のものもありますが、年会費が必要なカードもあります。
このようなクレジットカードを所持していると、たとえ少しも利用しなかったとしても毎年年会費を支払わなければなりません。
一般的なクレジットカードなら年会費は2,000円前後のことが多いですが、それでも2枚所持していれば4,000円、3枚なら6,000円もかかってしまいます。
ゴールドカードなどのようにステータスが高いクレジットカードを持っていた場合、年会費は1枚当たり5,000円から数万円と一気に高くなることが多いです。
年会費のかかるカードを複数所持していると、維持費だけで毎年かなりの出費になってしまいます。
この負担の大きさも、クレジットカードを複数所持するデメリットだといえるでしょう。
ですが年会費がかかるクレジットカードでも、1度でも利用すれば年会費無料となるものもあります。
最低限必要な分だけ利用することで年会費の問題をクリアできることもあるので、所持しているクレジットカードの年会費の情報を把握しておきましょう。
支払いが大変
クレジットカードは自分が使った買い物などの代金を、クレジットカード会社が一時的に立て替えてくれるものです。
使った分のお金は、支払い日にきちんと返済しなければなりません。
クレジットカードを何枚も持っていると、それだけ利用できる金額が増えることになります。
1枚だけならどんなに使おうとしても30万円までしか使えません。
ところが、30万分のカードを3枚持っていると、合計で90万円分の買い物ができることになります。
ここで怖いのが、自分の支払い能力以上にカードを使ってしまうことです。
何も考えずに与えられた利用限度額いっぱいまですべてのカードを使ってしまえば、支払う金額が膨れ上がってしまいます。
分割払いやリボ払いを利用していると毎月の返済額が少なくなるため、ますます感覚がマヒして使いすぎてしまうかもしれません。
このように、支払いが大変になるリスクがある点も、カードを複数所持するデメリットになります。
毎月十分な収入を得ていて問題なく返済できるならよいのですが、そうでない場合はむやみに使いすぎないよう注意しましょう。
クレジットカードは、計画的に使う分には非常に便利な存在です。
便利さゆえに使いすぎることのないよう、毎月自分がいくら使っているのか、利用明細をこまめにチェックすることが大切です。
クレジットカードの適切な枚数とは?
少なすぎると不便、多すぎると管理などが大変になってしまうクレジットカードですが、「何枚持つのがベストなの?」と気になる人も多いでしょう。
極論をいえば、返済能力にさえ問題がなければ何枚持っても構いません。
ただ、使わないカードをたくさん持っていても、コストやセキュリティ上あまりよいことはないでしょう。
必要なカードだけを厳選して持つことが、最も効果的なのです。
クレジットカード会社大手のJCBは、2016年に1人当たりのクレジットカード平均所持枚数を調査しています。
それによると、クレジットカードの保有率は84%、1人当たり3.2枚を持っているという結果になりました。
実際には、多くの人が2~3枚のカードを持っていることになり、この枚数が管理しやすく楽に使い分けできるのだという可能性があります。
もちろん、この結果はあくまでも平均所持枚数を出したものであり、実際には1枚しか持っていない人も10枚以上持っている人もいるでしょう。
利用者ごとの収入や利用頻度などによって最適な枚数は変わってくるので、自分が何枚必要なのか、しっかり考えることが大切です。
クレジットカードを2枚持つ場合のおすすめの組み合わせは、こちらの記事で紹介しています!↓
複数枚持つなら国際ブランドは別々がいい
クレジットカードを発行しているのはそれぞれのクレジットカード会社なのですが、それとは別にカードには「VISA」や「JCB」などのロゴが入っています。
これらは国際ブランドと呼ばれる決済機構のことで、先に挙げた2つのほかに「MasterCard」「Amex」「DinersClub」なども国際ブランドです。
これら5つの国際ブランドは世界中で利用されていて、ほとんどのクレジットカードは5つのうちいずれかの国際ブランドに加盟しています。
複数のクレジットカードを所持する場合は、この国際ブランドにも注目しましょう。
基本的に、カード1枚につき1つの国際ブランドに加盟しているため、複数所持するなら別々の国際ブランドにしたほうが便利です。
なぜならカードを利用する店舗ごとに、利用可能な国際ブランドが異なるためです。
例えばJCBのカードはJCBに加盟している店舗でしか使えず、VISAのみに加盟している店舗では使えません。
同じ国際ブランドのカードばかり持っていると、カードを利用できるシーンが限られてしまうのです。
また、海外でカードを使うことが多い場合、地域によって国際ブランドの普及率も大きく異なります。
加盟店が多い国際ブランドのカードを持っておいたほうが、いろいろな地域で利用できるので便利です。
この中では、VISAとMasterCardは世界中で加盟店がかなり多いので、利用しやすいカードといえるでしょう。
カードを2枚持つなら、この2種類の国際ブランドがおすすめです。
2枚持つならvisaかMasterCardのどちらかとJCB、3枚持つならこの3種類にしておくと使いやすいといえます。
カードの個性を見極めて使い分けるのがGOOD
クレジットカードを複数枚持つ場合、どのカードを選べばいいのか迷ってしまう人も多いでしょう。
一見すると、機能そのものは同じなのでどれも変わらないように見えますが、実はそれぞれ個性が異なるので注意が必要です。
今やポイントをはじめとして、さまざまな特典が受けられるカードも多く、それを目当てに契約する人もいるほどです。
自分が求めるサービスを備えたカードを見極め、必要に応じて使い分けるとよいでしょう。
そのためには、どんな個性があるのかを調べることも大切です。
機能や国際ブランドが同じでも、そのサービス内容はクレジットカード会社によってかなり違います。
例えば公共料金の引き落としに特化したタイプや、生活用品など特定の商品を買うとポイントが多く貯まるタイプ、マイルが貯まるタイプなどさまざまです。
自分がよく利用するサービスが充実したカードを選んだほうがお得になるので、サービス内容までしっかり確認しておきましょう。
用途に合っているかを見極めていけば、自然と必要なカードだけに枚数を厳選することがでるでしょう。
ポイントの種類はあわせたほうがよい
還元ポイントは多くのクレジットカードに共通する魅力の一つですが、ポイントの種類はカードごとに異なります。
特定の商品としか交換できないオリジナルポイントが貯まるカードもあれば、いろいろな店舗やサービスで利用可能なポイントが貯まるカードもあります。
例えば飛行機のチケットに交換できるマイルや永久不滅ポイントなどは、複数のクレジットカードで貯められるポイントです。
他にもPontaポイントやTポイントなどに交換できるポイントも多くあります。
このようにクレジットカードが違っても共通したポイントを貯めることもできるので、複数所持するならポイントの種類をあわせるのがよいでしょう。
複数のクレジットカードで共通したポイントを貯めていけば、個別にポイントを貯めるよりも早く、たくさんのポイントを獲得することができます。
クレジットカードの利用で貯まるポイントの種類が同じでなくても、最終的に共通したポイントに交換できるカードもあります。
ポイント還元率だけでなく、その種類や交換先などにも注目してカードを選ぶようにしましょう。
組み合わせやすいおすすめクレジットカード4選
「結局どれを選べばいいかわからない!」
そのような人のために、特徴の異なるおすすめカードをピックアップしてみました。
クレジットカードの枚数は定期的に見直しを
先ほども少し触れましたが、JCBの調査でもわかったように1人当たりのクレジットカード平均所持数は3.2枚です。
この枚数が無理なく管理できる目安といえるため、これ以上持っていても使いこなせていない可能性があります。
1年以上使っていないカードは今後も使う可能性が低く、不要なカードだと言えそうですよね。
もしそのようなカードを所持しているのであれば、今後必要になる可能性はどれくらいあるのか、解約しても問題ないかを慎重に考えてみましょう。
その結果、不要ということになれば、思い切って契約を見直す必要があります。
年会費がかからないなら持っていても問題ないのですが、カードの契約数が多いと住宅ローンやマイカーローンなどが組めなくなる恐れもあります。
カードにあるキャッシング枠は実際に利用していなくても限度額いっぱいを借りていると見なされます。
複数枚キャッシング枠のあるカードを持っているとすると、その分のキャッシング枠分すべて借りている状態となります。
そうするといざ住宅ローンを組もうとしたときに、契約しているクレジットカードのキャッシング枠があるために必要な額のローンが組めなくなるというわけです。
将来的にローンを利用する予定があるなら、不要なカードは解約しておくといいですね。
キャッシング枠はカードを作るときにつけないでおくことや、途中で減額したり外すこともできます。
いずれにしても自分の使い方に対して必要なカードかどうか、見直してみましょう。

クレジットカードの複数申し込みはNG!
1枚しかクレジットカードを持っていない場合、利便性やサービスの面から新しいカードが欲しくなることもあります。
このとき注意したいのが、一度に複数のクレジットカードに申し込まないということです。
審査で落とされる可能性を心配して、念のためたくさんのクレジットカード会社に申し込んでおこうと考える人もいるでしょう。
しかし、これは非常に危険です。
カードの申し込みを行うと、その事実が個人信用情報に記録されます。
クレジットカード会社は審査の際に個人信用情報を参考にするため、「この人は短期間に何度も申し込みをしている」と知られてしまうのです。
場合によっては必要以上の申し込みを怪しまれ、審査で断られることもあります。
最悪の場合、「申し込みブラック」としてクレヒス(クレジットヒストリー)に傷がつきブラックリスト入りすることもあるので短期間で何枚もカードを申し込むのは避けましょう。
また、仮にスムーズに審査に通ったとしても、一気にカードを増やすと管理しきれなくなる恐れもあります。
このようなリスクを避けるためにも、複数の申し込みを一度に行うのはやめたほうが良いでしょう。
まとめ
クレジットカードは一見同じように見えても内容は実にさまざまです。
自分が求めるサービスや用途をすべて満たした理想の1枚というのはなかなか見つからないので、必要に応じて複数枚作っておくと良いでしょう。
ただし、その場合は正しく管理できる枚数に抑えることが大切です。
いくらお得といっても、あまりに多く持っているとデメリットまで大きくなってしまいます。
複数所持するメリットを最大限に活かすためにも、自分が管理できる範囲で持つようにしましょう。
適切な範囲内であれば、1枚だけよりも複数所持したほうがよりお得に利用できます。
1枚だけでは不十分な機能を補ったり、金銭面で困ったときにも慌てず対処することも可能です。
こういったメリットとデメリットをよく比較検討し、複数のクレジットカードを計画的に利用することで、より便利でお得なクレジットカードライフを過ごせるようになるでしょう。
今日はちょっと師匠に聞きたいことがあるんです。
出てきてください師匠!ししょ~う!