クレジットカードの引き落とし当日になって、「口座に入金するのを忘れていた!」と慌てた経験はありませんか?
もし引き落としができなければ、延滞とみなされてクレジットカードの利用停止や延滞金を課せられてしまうこともあります。
それを避けるためにも早く入金する必要がありますが、「そもそも当日入金で間に合うの?」と疑問に思っている人も多いでしょう。
そこで今回は、クレジットカードの引き落としが何時にかかるのか、当日入金した場合どうなるのかなどについて解説してきます。
目次
支払いは預金口座からの引き落としが一般的
クレジットカードは、発行会社ごとに内容が異なります。
金利手数料やサービスはもちろん、利用代金の支払い方法までさまざまです。
特に支払い方法は正しく把握しておかないと延滞してしまう原因にもなるため、どんな方法があるのか知っておきましょう。
具体的には、発行会社と提携している金融機関やコンビニなどのATM、店舗窓口での支払い、金融機関への振込などが挙げられます。
この中から自分の都合に応じて選べばよいのですが、実際にはカード会員の預金口座から自動引き落としされる方法が一般的です。
発行会社の中には、口座引き落とし以外対応していないところもあるので、基本的には口座引き落としになると考えておきましょう。
通常、クレジットカードは利用代金を翌月の支払日に支払うことになります。
ATMや窓口支払い、銀行振込などを選択していると、支払日をうっかり忘れて延滞してしまう恐れもあります。
その点、引き落としであれば支払日を忘れていても自動的に必要額を引き落としてくれるため、延滞する心配がありません。
もちろん、口座に十分な残高が無ければ延滞になってしまう可能性はありますが、それでも他の支払い方法に比べればリスクを下げることができます。
クレジットカードのような信用取引において、延滞など信用を損なってしまう事態は避けたいものです。
そのため、効果的にリスクを抑えられる支払い方法として口座引き落としが一般的に利用されているのです。


例えば窓口支払いや銀行振り込みは、クレジットカードの利用で起こる金銭感覚のマヒを定期的に緩和してくれるというメリットを持っとるんや。
クレジットカードの支払日についてはこちらからご確認ください。
クレジットカードの引き落とし時間はいつ?
支払日当日に「口座にお金が残ってなかった!」と気づいた場合、実際に引き落としがかかる前に入金すれば何とかなる可能性もあります。
クレジットカードの支払日が発行会社によって異なるように、実際のカードの引き落とし時間もそれぞれバラバラなのです。
例えば支払日に1回だけ引き落としをかける金融機関もあれば、早朝や午前、午後など複数回行う金融機関もあります。
また、その日に入金があれば、残高が足り次第引き落としをかけるところもあるなど、タイミングは実にさまざまです。
実際の引き落とし作業は金融機関が行っているため、クレジットカード発行会社に問い合わせをしてもカードの引き落とし時間ははっきりと教えてはもらえません。
発行会社が行っているのは、特定の引き落とし日に引き落としをかけるように金融機関に依頼をすることだけなのです。
それ以降の処理は金融機関にすべて任せているため、発行会社もカードの引き落とし時間を知らないことが多いのです。
そのため発行会社に問い合わせても、それぞれの金融機関に確認してほしいと言われる可能性が高く、あまり意味はありません。
どうしても知りたい場合は、自分が利用している金融機関に連絡し、事情を話して正確なカードの引き落とし時間を教えてもらいましょう。


その認識が支払いの滞納に繋がる恐れはあるやろうな。
口座の残高不足!当日の口座入金で間に合う?
引き落とし口座の残高が足りないことに気づいたら、すぐに必要額を口座に入金しましょう。
残高不足に気づいていながら放置していると、引き落としができずに延滞扱いになってしまう恐れがあります。
延滞をするとさまざまなペナルティが発生するので、できる限り避けなければなりません。
- 利用停止処分になる
- 信用情報に傷が付く
- 延滞金が発生する
- 強制退会させられる
- ブラックリストに載ってしまう
せっかく残高不足に気づいたのなら、延滞を避けるために最大限の努力をしましょう。
もし当日入金をするなら、もっとも間に合う可能性が高いのはやはり「早朝」です。
コンビニと提携しているATMが利用可能であれば、時間にかかわらず入金することができるので朝一番で入金しておきましょう。
コンビニのATMが利用できない場合は、金融機関のATMの営業開始直後に入金します。
早朝に入金しても100%引き落としに間に合う保証はありません。
「他の時間帯と比べれば間に合う可能性が高い」のは確かですが、上述のように、何時に引き落としがかかるかは金融機関によってバラバラだからです。
当日入金はいずれにせよリスクが高いので、残高には常に気を配るようにしましょう。
支払いも電話連絡も速やかに
引き落とし当日に残高不足に気づいてしまった場合、どうすればよいのでしょうか?
「どうせ今から慌てても間に合わない」と諦め、放置してしまうのは厳禁です!
そのままでは延滞になってしまうので、必ずクレジットカード発行会社に連絡して相談するようにしましょう。
発行会社側も黙ったまま延滞されるよりは、カード会員が自ら連絡してきて事情を話してくれたほうが助かります。
再引き落としをかけたり指定の口座へ別途振込を指示したりして、適切な対処法を案内することができるためです。
発行会社は、一時的に立て替えたカード会員の利用代金を、金利などを含めて回収することで利益を得ています。
延滞されてしまうとこの利益が得られなくなってしまうため、できる限り延滞を避けられるようにカード会員の相談に乗ってくれることが多いです。
丁寧に事情を話せば正しい対処法を教えてくれるでしょう。
このように正しく対処するためには、残高不足に気づいた時点でできるだけ早くクレジットカード発行会社に連絡を入れることがポイントです。
カードの引き落とし日から時間が経過してから連絡すると、すでに延滞扱いになっていたり対処法が限られたりしてしまいます。
対処法の選択肢を広げるためにも、早めの相談が欠かせません。

1日でも延滞金がつく
クレジットカードの支払日は、発行会社ごとに毎月固定されています。
支払日には支払い方法に応じた金額をきちんと支払う義務があり、万が一支払えなければ「延滞金」というペナルティが課せられてしまうのです。
延滞金は支払日に正しく支払えなかった場合に発生するものなので、たとえ1日でも遅れてしまえば逃れることはできません。
延滞金の具体的な金額は、各クレジットカード発行会社が定めた延滞利率に応じて異なります。

利用金額が大きければ大きいほど、延滞した日数が長ければ長いほど、延滞金は高額になっていきます。
引き落としができなかった場合は、延滞金を節約するためにも1日でも早く支払う必要があるのです。
お金が足りないならキャッシング機能を利用するのもあり
クレジットカードの引き落としがあることは覚えているものの、どうしてもお金が足りずに困ってしまうこともあるかと思います。
そんなときは、思い切ってキャッシング機能を利用するというのも一つの方法です。
キャッシング機能はほとんどのクレジットカードに自動的に付帯されているサービスで、利用限度額の範囲内で現金を借りることができます。
利用限度額はカード会員ごとに設定されているので、一度確認してみましょう。
借りたお金を引き落とし口座に入金すれば、残高不足で延滞になってしまうのを防ぐことができます。
また、口座の残高不足に気づいたのが深夜などATMの営業時間外だった場合、他のATMから引き出すと割高な時間外手数料を取られてしまうことがあります。
手数料の金額によっては、ATMで預金を引き出すよりクレジットカードのキャッシング機能を利用したほうがよいケースもあります。
キャッシングで借りたお金を引き出すのに利用手数料はかかりませんし、短期間ですぐに返済すれば利息も少なくて済みます。
もちろん、キャッシングは「借り入れ」なので、引き出したお金は後日必ず返済しなければなりません。
借りていた期間に応じて利息がかかるため、無計画に長期間利用することはやめましょう。
どうしても引き落とし日に残高が足りず、近いうちにキャッシングを返済できるだけの収入が見込めるという場合に利用すると役立ちます。

引き落としがかからず放置すると恐ろしいことに

残高不足により引き落としがかからなかった場合、そのまま放置すると恐ろしい事態を招いてしまう可能性もあります。
再引き落としや銀行振込を指示してくるクレジットカード発行会社も多いのですが、それすら放置していると数週間後には督促状が送られてきます。
督促状には支払いを促す旨や最終的な支払期日などが記載されており、その期日までに支払いがなければクレジットカードの利用を強制的に停止されてしまうのです。
日常的にカードを利用していた人の場合、停止されれば非常に不便になってしまうでしょう。
さらに恐ろしいのが、「信用情報」に傷がついてしまうことです。
信用情報はカード会員の利用履歴を記録したもので、クレジットカードに限らず、ローンや借金などさまざまな取引で利用されています。
銀行や消費者金融、クレジットカード発行会社などはこの信用情報を共有しており、新規申込時の審査の参考にしています。
もし信用情報に延滞した記録が残れば、新しくクレジットカードを作ったりローンに申し込んだりしたときに、審査が通りにくくなる恐れがあるのです。
クレジットカードを複数枚所持している人の場合、延滞の事実を理由に他のカードまで強制退会させられる恐れもあります。
このような事態を防ぐためにも、引き落としが難しそうだと思ったら早めにクレジットカード発行会社に連絡を入れることが大切です。
放置して延滞してしまうより、早めに連絡を入れて支払う意思はあるということをアピールしたほうが、ずっと印象がよくなります。
場合によっては延滞扱いにならず支払いを先延ばししてもらえる可能性もあるので、放置せずに必ず連絡を入れるようにしましょう。

引き落とし口座には余裕を持って入金を
前述のようにクレジットカードの支払いは、1日でも延滞してしまうと延滞金が発生したり、信用情報に傷がついたりしてしまう可能性があります。
そのため、引き落としが確実にかかるように口座には常に気を配っておくことが大切です。
引き落とし口座には余裕を持った金額を入金しておいたり、クレジットカードの利用明細をチェックして、引き落とし金額を正確に把握したりしましょう。
引き落とし口座に毎回ギリギリの金額しか入金していなければ、他の引き落としや利用明細の見間違いなどで残高不足に陥ってしまう恐れもあります。
余裕を持った金額を入金しておけば、このような予想外のことが起きても残高不足にならずに済むでしょう。
具体的にどれだけ入金しておけばいいかはそれぞれのケースで異なるので一概には言えませんが、ある程度まとまった金額を入金しておくと安心です。
多ければ多いほど延滞のリスクを軽減できるので、生活に支障がないレベルで入金しておきましょう。


締め日の把握が支払い額のコントロールにつながる
支払日に確実に引き落としがかかるようにするために、いろいろと気を付けたいポイントがあります。
その一つが、クレジットカードの締め日を把握して支払い額をコントロールするということです。
クレジットカードの利用代金を支払うのは引き落とし日ですが、その引き落とし額は「締め日」に確定します。
締め日は引き落とし日より半月ほど早く設定されていることが多く、たとえば1月25日が引き落とし日なら締め日は1月5日といった具合です。

締め日がいつになるかを知っておくことで、当月の支払い額をある程度コントロールすることができるのです。
「その月は出費が多く、引き落とし日に残高不足になりそうだ」と思ったら、締め日までに利用する金額を少なくしましょう。
支払える金額が決まっているなら、締め日までにどれだけクレジットカードを利用できるのか、計画を立てておくのもよい方法です。
締め日を元にいくら支払うことになるのかを正しく把握することで、残高不足を防ぎ確実に支払えるようになります。
締め日は各クレジットカード発行会社に問い合わせたりホームページで調べたりすれば簡単にわかるので、確認しておきましょう。
主なクレジットカード会社の締め日はこちらからご確認ください。
支払い忘れを防ぐためにカードは一枚だけ持つ
クレジットカードにはそれぞれ特徴があります。
ポイントが貯まりやすかったりマイルが貯まったり、サービスを割引価格で利用できたりとさまざまです。
そのため、クレジットカードを複数枚所持している人も珍しくありません。
うまく使い分けることでよりお得に生活できるため、クレジットカードに詳しい人ほど複数のカードを作っていることが多いです。
以下は、一般社団法人日本クレジット協会のデータです。
仮に18歳以上の人口をちょうど1億人とすると、1人当たり2~3枚のクレジットカードを持っているという計算になります。
(引用元:クレジットカード発行枚数調査結果)
しかし、クレジットカードの枚数が多くなれば多くなるほど、支払いなどの管理が大変になってしまいます。
引き落とし日がバラバラなので、カードごとに支払い額と口座の残高を引き落としのたびに把握しておかなければなりません。
この確認をおろそかにしていると、うっかり残高不足になって引き落としがかからなくなってしまいます。
クレジットカードの枚数が多ければ、それだけ引き落としができなかった時に延滞扱いになる件数が増えるということです。
信用情報の傷も延滞金もかなり大きくなるリスクもあります。
支払いを忘れてしまうようなら、管理のためにもクレジットカードは1枚に絞ったほうがいいかもしれません。
1枚だけなら引き落とし日も覚えやすいですし、残高不足の心配も低くなります。
金融機関の残高照会も重要
クレジットカードを利用するうえで、支払いが停滞しないように注意するのは非常に大切なことです。
延滞すれば延滞金が発生するだけでなく、信用情報が傷ついて将来ローンなどを組めなくなる恐れもあるのです。
そのため、毎月きちんと引き落としがかかっているか常にチェックする癖をつけるようにしましょう。
引き落とし口座にしている金融機関がネットバンキングに対応していれば、利用登録を済ませることでインターネットから入出金明細を確認できるようになります。
ネットバンキングを利用できなくても、こまめにATMで記帳して引き落とされているかを確認しましょう。
引き落とし当日に確認することで、残高不足になっていないか、きちんと引き落とされているかをいち早く知ることができます。
普段あまり残高照会や記帳をしていないと残高や引き落としの有無に気づきにくく、知らないうちに延滞してしまう可能性もあります。
引き落とし日が近づいてきたらできるだけこまめに、最低でも引き落とし日に1回はチェックしておきましょう。
デビットカードという選択肢
毎月クレジットカードを使いすぎてしまい、残高不足になりやすいという場合は、「デビットカード」を平行して利用すると便利です。
デビットカードのメリットを以下にまとめました。
- 決済した時点で口座から引き落とされるため、現金と同じような使い方ができる
- 口座に十分な残高がなければ利用できないため、使いすぎることがない
- 審査が厳しいこともないので、口座を持てる16歳以上であれば誰でもカードを作ることができる
- デビットカードに対応している店舗やウェブサイトなどで、クレジットカードと同じようにショッピングできる
- ポイントが貯まるタイプもあるため、サービス内容を重視する人でも満足できるものが見つかりやすい
どちらを重視するかは人それぞれですが、やはり口座からその都度支払いを済ませたほうが、延滞や使い過ぎの心配は少なくなります。
ついついクレジットカードを使いすぎてしまうという人は、デビットカードへの切り替えを検討してはいかがでしょうか。
まとめ
クレジットカードの自動引き落としは毎月決まった日に支払いが行われるので、その日に十分な残高を用意しておかなければなりません。
しかし、残高不足になったり引き落とし日をうっかり忘れたりして、当日になって慌ててしまうこともあるでしょう。
当日でも朝一番で入金すれば引き落としがかかる可能性はありますが、カードの引き落とし時間を特定するのは難しいため確実とは言えません。
スムーズに引き落としてもらうためには、やはり前もって口座に入金しておくことが大切です。
万が一を考えて、支払額ギリギリで はなく余裕をもった金額を入金しておくとなお安心です。
「1日くらい遅れても大丈夫だろう」とは思わず、正しく引き落とされるよう常に気を配っておくようにしましょう。
自動だから楽ですし、他の方法では忘れてしまいそうですからね。