Suicaは鉄道、バス、ショッピングにとさまざまな場所で利用できるJR東日本が発行するICカードです。
また、JRE CARDの加盟店や優待店で貯まるJRE POINTが、2019年10月1日よりSuicaを利用した電車の乗車、定期券の購入などでも貯まるサービスも始まりました。
その還元率はSuicaカードで0.5%、モバイルSuicaではなんと2.0%の高還元率!
このポイント還元に加えて、Suicaのチャージに利用するクレジットカードもJRE POINTが貯まるクレジットカードにすればさらにお得度がアップ!
そんなSuicaはiPhoneユーザーならApple Payに登録して利用するととても便利です。
今回はApple PayにSuicaを設定する方法とSuicaでの支払いやチャージ方法を解説します。
Suicaのチャージにおすすめのクレジットカードもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!


ということで、まずはApple PayにSuicaを設定するとどういうメリットがあるのかを見ていきましょう!
目次
Apple PayにSuicaを設定するメリット
電車、バス、お買い物に現金要らず!
iPhoneやApple WatchのWalletアプリにSuicaを登録することで、電車やバス、お買い物をする場合も現金を財布から出さなくてもApple Payで手軽に支払いができます。
通常Apple Payを利用する際にTouch IDやFace IDといった認証が必要になりますが、「エクスプレス設定」をしておけばSuicaを利用するときにも認証なしで決済することが可能。
認証失敗による改札でのエラー防止になるほか、毎回Apple Payの画面を出さなくてもいいので、Suica定期券などのように日常でよく利用する場合にとても便利な設定です。
エクスプレス設定ができるのはApple Payに登録したSuicaのうち1枚のみです。
アプリから簡単チャージ!
モバイルSuicaやApple PayにSuicaを登録しておけば、いつでもどこでも好きなときに画面上でチャージができちゃいます。
また、モバイルSuicaアプリ上では利用履歴が翌日反映となるところ、Apple Payからなら利用した直後にどこでいくら使ったのかを確認できるので便利です。
SuicaはWalletアプリに登録するだけでも利用可能ですが、モバイルSuicaに会員登録をしておけばさらに安心。
もしiPhone端末が不具合を起こしてWalletアプリからSuicaの情報が消えてしまい復元できなくなったとしても、モバイルSuicaの会員メニューまたはコールセンターなどのサポートで問題解消できる可能性があるからです。
さらに定期券、Suicaグリーン券、モバイルSuica特急券の購入や利用もモバイルSuicaからできます。
オートチャージ設定をするのであればモバイルSuicaアプリもダウンロードしておきましょう。
オートチャージを利用するにはビューカードからの支払いにしておく必要があります。
複数のSuicaを用途別に登録できる
Apple PayにはiPhone 8やApple Watch Series 3以降は12枚のカード、それ以前の端末は最大8枚のカードを追加することができます。
複数のSuicaを取り込めるので、「通勤用」「プライベート用」というように用途に応じて1台のスマホで管理することが可能です。
「My Suica(記名式)」「Suica定期券」を1枚取り込んだ後は、無記名または同一の氏名、生年月日情報が登録されたSuicaのみ追加で取り込むことができます。
Apple PayにSuicaを設定する方法
Suicaカードをすでに持っている場合と、まだ持っていない場合の登録方法をそれぞれ説明します。
Suicaカードをすでに持っている場合
Apple Payに取り込めるSuicaカードは、JR東日本が発行する大人用の一般的なSuicaカード(本人名義、無記名、Suica定期券)です。
以下のカードは取り込むことができません。
- Suica付きビューカード
- 高校生以下のSuica通学定期券
- 特殊な区間、券種のSuica定期券
- 小児用Suicaカード
- 多機能Suica
- りんかいSuica
- モノレールSuica
- Welcome Suica
- 「都区間パス」などのIC企画乗車券が載ったSuica
また、通常であれば取り込みができるSuicaでも、以下のような場合は取り込むことができないので注意しましょう。
- SF(電子マネー)残高が19,501円以上ある場合 ⇒ 19,500円以下にする
- 改札内に入場したままの状態 ⇒ 改札を出てから取り込みする
- 有効なSuicaグリーン券情報が残っている ⇒ 使用後に取り込みする
Suicaカードが手元にある場合は、以下の手順でApple Payに取り込めます。
- Walletアプリを開いて右上の【+】をタップ
- 【続ける】をタップ
- 【Suica】をタップ
- 「SuicaID番号」「生年月日」を入力し【次へ】をタップ
- 「規則・規約・特約」を確認し、【同意する】をタップ
- 「カードを転送」の画面でSuicaカードを転送
- Apple Payに登録後のSuicaカードは使えなくなります。
- オートチャージを設定しているSuicaカードの場合、Apple Payに登録したときにあらためて再設定が必要です。
- Suicaカードのデザイン自体は画面上に引継ぎはできません。
まだSuicaを持っていない場合
まだSuicaを持っていないなら、モバイルSuicaでSuicaを発行するのがおすすめです。
モバイルSuicaに対応する端末は、iPhone 7以降のiPhoneまたはApple Watch Series 2以降のApple Watchです。
モバイルSuicaに登録できるクレジットカードや国際ブランドは以下のとおりです。
- ビューカード(JR東日本発行のクレジットカード)
- JCB
- VISA
- Mastercard
- アメックス
- ダイナースクラブ
- JR東海エクスプレス・カード
- モバイルSuicaに登録ができるクレジットカードは1枚のみです。
- VISAブランドのクレジットカードはApple PayからSuicaへチャージができませんが、モバイルSuicaに登録すれば利用可能。
その他、Wallet アプリに対応していないために登録できないクレジットカードでも、モバイルSuicaになら登録できる場合があるので確認してみましょう。
iPhoneからモバイルSuicaでSuicaを発行する手順は以下のとおりです。
1.App Storeで「Suica」アプリをダウンロードし、【Suica発行】をタップします。

2.発行するSuicaの種類を「My Suica(記名式)」「Suica定期券」「Suica(無記名)」から選び、それぞれ下にある【発行手続き】をタップします。



3.「モバイルSuica会員規約」「モバイルSuicaによる鉄道利用に関する特約」を読み、同意できれば【会員登録】をタップします。

4.【同意する】を押して進みます。

5.手順2で「My Suica(記名式)」または「Suica定期券」を選んだ場合、ここで会員登録の入力が必要となります。入力完了したら【次へ】をタップします。

6.【金額を選ぶ】をタップし、1,000円以上1,000円単位でチャージ金額を設定します。


7.手順5の会員登録の入力時に登録したクレジットカードまたはApple Payからの支払い方法が選べます。

8.モバイルSuicaで発行したSuicaがApple Payに追加されました。「残高」「カード名称」を確認し【次へ】をタップします。(カード名称はモバイルSuicaアプリ内であとから変更することもできます)

9.最後にSuicaの利用規約を確認し、【同意する】をタップします。

10.これでWalletアプリにSuicaが登録されました。

この時点で自動的にエクスプレス設定がオンになっているので、Apple Payでメインで利用する支払い方法がSuicaではない場合は設定を変更しておきましょう。
- iPhoneの【設定】アプリを開く
- 【WalletとApple Pay】をタップ
- 【エクスプレスカード】→【オフ】の順にタップ
Walletアプリを開いてSuicaが反映されているか確認できたらすぐに利用が可能です。
Suicaで支払う方法
前述のエクスプレス設定がオンになっている場合は、Touch IDやFace IDまたはパスコードの入力などの認証なしで、ICリーダーの読み取り部分にiPhoneをかざすだけで支払いができます。
エクスプレス設定をしていない場合の支払い方法は以下のとおりです。
- 「Wallet」アプリを開く
- Suicaをタップして選択
- ホームボタンにTouch IDとして登録した指を触れて指紋認証またはパスコードを入力後、リーダーにかざす
iPhone Ⅹ以上の端末の場合、手順3でサイドボタンをダブルクリックして顔認証またはパスコードを入力
Suicaにチャージする方法
Suicaへのチャージは「モバイルSuica」「Walletアプリ」のどちらからでも可能です。
モバイルSuicaからはモバイルSuicaに登録したクレジットカードかApple Payでのチャージ、WalletアプリからはApple Payでのチャージができます。
モバイルSuicaでのチャージ
1.モバイルSuicaを開いて【入金(チャージ)】ボタンをタップします。

2.【金額変更】でチャージ金額を選び、モバイルSuicaに登録したクレジットカードまたはApple Payをタップしてチャージ完了です。

Walletアプリでのチャージ
1.Walletアプリを開いてチャージするSuicaを選び、【チャージ】をタップします。

2.チャージ金額を入力します。

3.右上の【追加する】をタップし、Apple Payから支払うクレジットカードを選んでチャージ完了です。

Suicaを登録する以外にもApple Payの便利な利用方法があります。
ぜひ、「Apple Pay対応おすすめクレジットカード比較」のページも参考にしてみてくださいね。
Suicaのチャージにおすすめのクレジットカード
Suicaは現金でもチャージができますが、クレジットカードでの支払いがとてもお得!
現金でのチャージではポイントは貯まりませんが、クレジットカードからならポイントが貯まるメリットがあるからです。
中でもSuicaの支払いに登録すると断然お得なのがビューカードです。
さらに、オートチャージ設定ができるのもビューカードのみ。
ビューカードの利用で貯まったJRE POINTはSuicaのチャージにも利用可能です。
ここからはSuicaの支払いにお得なおすすめのビューカードをご紹介します。
JRE CARD
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年会費 | 524円(税込) ※初年度無料 |
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国際ブランド |
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申込資格 | 日本国内に住んでいて電話連絡がとれる満18歳以上の人(高校生は除く) ※未成年者は親権者の同意が必要 |
付帯保険 |
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追加カード | ETCカード |
JRE CARDはSuicaや定期券機能がないもの、Suica機能付き、Suica定期券付きの3種類から選べます。
Suica機能付きだけは国際ブランドをVISA、JCB、Mastercardから選択可能。
駅ビルなどにある「JRE CARD優待店」でのお買い物でJRE CARDを利用すると、その場で100円につき3ポイント!
さらに利用月の翌月には、1ヵ月の利用金額1,000円につき5ポイントのJRE POINTが貯まります。
ビックカメラSuicaカード
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年会費 | 524円(税込) ※初年度無料、年1回の利用で次年度無料 |
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国際ブランド | VISA、JCB |
申込資格 | 日本国内に住んでいて電話連絡がとれる満18歳以上の人(高校生は除く) ※未成年者は親権者の同意が必要 |
付帯保険 |
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追加カード | ETCカード |
ビックカメラSuicaカードはビックカメラ、コジマ、ソフマップを利用する人におすすめのビューカード。
ビックカメラでお買い物をすると10%のビックポイントが付きます。
年1回でもクレジットカード機能を利用するだけで次年度の年会費が無料になるので、ビックカメラSuicaカードでオートチャージ設定をしておくのもおすすめです。
「ビュー・スイカ」カード
「ビュー・スイカ」カードは定期券機能の付いたビューカードです。
家族カードも追加できるので、家族で一緒にJRE POINTを効率的に貯めることができます。
Web明細ポイントサービスにすることで、利用代金明細書を発行するたびに年会費分以上のJRE POINTが貯まってお得!
また、通常ポイントとは別に年間の利用金額に応じてボーナスポイントまで貯まります。
ルミネカード
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年会費 | 1,048円(税込) ※初年度無料 |
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国際ブランド | VISA、JCB、Mastercard |
申込資格 | 日本国内に住んでいて電話連絡がとれる満18歳以上の人(高校生は除く) ※未成年者は親権者の同意が必要 |
付帯保険 |
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追加カード | ETCカード |
ルミネカードはその名のとおり、「ルミネ」「ネット通販アイルミネ」そして「NEWoMan」を利用する人におすすめのビューカードです。
ルミネ・NEWoManでのお買い物がいつでも5%オフ、さらに年に数回10%オフキャンペーンもあります。
割引キャンペーン期間などを上手に利用すれば年会費分も浮いてお得。
貯まったJRE POINTは、ルミネ商品券への交換やSuicaのチャージに使えてまたルミネでのお買い物が楽しめます。
ビューゴールドプラスカード
ビューゴールドプラスカードは、ゴールドカードならではの充実の付帯内容。
普段の電車やバスの利用、お買い物はもちろんのこと、空港ラウンジサービスや空港手荷物サービスの優待などもありよく旅行する人にとっても便利な1枚です。
また入会特典や、使えば使うほどにお得な利用特典もあるのでメインカードとしておすすめです。
東京駅構内にあるビューゴールドラウンジの利用も可能!
プレミアム感あふれる空間でゆっくりくつろぐことができます。
今回ご紹介したビューカード以外にもさまざまな特徴のあるカードが他にもあります。
Suica付きおすすめクレジットカード徹底比較でもぜひご確認ください。
まとめ
ビューカードを利用すると貯まるJRE POINTが、Suicaを使った鉄道の乗車でも貯まるようになりました。
その還元率はSuicaカードの場合には0.5%なのに対し、モバイルSuicaなら2.0%と高還元率!
さらにモバイルSuicaとビューカードの組み合わせなら、オートチャージも設定できてとても便利。
iPhoneユーザーでSuicaカードを持っているけれどアプリは利用していない、またはこれからSuicaを利用しようと思っているのであれば、ぜひこの機会にApple PayでSuicaを使ってみませんか?
Apple Payって機種によっては最大12枚までカードの登録ができるんですよね。
いろんなカードを管理しておけば必要に応じて使い分けができて便利そう!