首都圏エリアで通勤や通学でJRを利用しているなら、ICカードの「Suica」が便利です。
でも「JRとSuicaにはどんな関係があるの?」と思う方も多いのでは?
そこでSuicaの基本情報をまとめました。
Suicaと切符の違いとは
まずはSuicaの特徴を理解するために、通常の乗車券との違いを比較してみます。
紙の乗車券、つまり切符は、電車に乗るためにその都度購入しなければいけません。
つい区間を間違えて購入してしまうこと、ありませんでしたか?
即日であれば払い戻しもできますが、気づかずに利用してしまうと知らぬ間に損をしているかも……。切符を買うときは、区間の運賃を券売機まで行って調べたり、ちょっと面倒ですね。
一方SuicaはICカードです。
現金をチャージすれば、ICカードをかざすだけで改札を通ることができます。
改札にあるICカード専用のカードリーダーにSuicaをかざせば、一瞬で運賃を自動計算して通過させてくれるのです。
Suicaに現金を事前チャージするだけで、適切な運賃を差し引いてくれるのは便利ですね。
いちいち券売機の前で細かい路線図に目を細めながら、いくら小銭を出すか迷わなくてすみます。
さらにICカードの便利さが革新的になったのは、2018年3月17日です。
この日から、入出場時にオートチャージをしてくれるという画期的なサービスが始まりました。
現金をICカードに事前入金するのは、意外にめんどう。
人はどんどん楽をしたくなる生き物です。
オートチャージ機能とは、まさに「どんどん楽をしたい」という人の希望を叶えるサービスです。
オートチャージ機能を利用すれば、改札口を通るだけでICカードの残高が設定した額より少なくなった瞬間に自動でチャージしてくれるようになります。
クレジットカードとの連携が必要なサービスですが、自動入金額は1000円単位から設定可能なので、チャージしすぎるということを防げます。
ICカードリーダーは、お財布に入ったままのSuicaを読み込める優れものです。つまり財布からSuicaを取りださなくても、お財布ごとかざせばいいのです。
従来の切符より紛失しにくいし、改札でもたつきません。Suicaなら、切符より1秒近くも早く改札を抜けられるのです。
「たった1秒だけ?」とあなどるべからず。
積み重なれば大きな交通状況改善となり、通勤ラッシュ時の大きな緩和が期待されています。
チャージ機能とは―――事前入金で便利な乗り越しができる理由
ICカードを利用するには、現金をカードに入金(チャージ)することが必要です。
ICカードは「見えない現金が入った財布」と考えて間違いないでしょう。
チャージしたお金は改札でSuicaをかざすたびに精算されていきます。
つまり運賃を一瞬で自動計算して、チャージ分から引き落としてくれるシステム。
乗り越し時はとくに便利さに驚くはずです。
しかし、この快適さはSuica内の残金が不足してしまっては味わえません。
入金管理をすることがSuicaを使いこなすには重要なのです。
さらにSuicaで定期券を作ることもできます。
Suicaを定期券として利用するなら、チャージ機能を使いこなさない手はなし。
どういうことかというと、定期券は区間を指定して利用するものなので、違う区間で使用するときには乗り越しが必要となります。
Suica定期券のなかに十分なお金がチャージしてあれば、乗り越し料金も一瞬で清算してくれます。切符のように毎回、精算機の前へ出向くというタイムロスがなくなるというわけです。
チャージしたお金はどんなことに使えるの?
Suicaにチャージしたお金は、電車の運賃以外にも利用できるようになってきています。
コンビニや自販機、さらにタクシー代を支払うことまで、利用方法は広がってきているのです。
基本的にICカードリーダーが設置されている場所ならどこでも大丈夫。
ちょっとした買い物だと、お釣りの受け渡しがわずらわしいですが、SuicaをICカードリーダーにかざして支払えば、わずか数秒でスマートに完了。
SuicaはJRが発行しているICカードだけあって、基本的に全国どこでも利用できるように範囲も拡大中です。
いつもJRを利用しているなら便利さが格段に上がります。