旅の本に「2つのVISAがある」と書いてあったが、それは本当か? ブランドのVISAとの違いも合わせて教えてくれぬか?
はい、国際ブランドのVISAと、査証という意味のVISAがございます。 間違える方もいるので、ここできちんと説明いたしましょう。

VISA(ビザ)は2つある?!

「VISA(ビザ)」と聞いて、「あぁVISAカードのことね」と思う人と「あぁ査証のことね」と思う人、2つに分かれるのではないでしょうか?

査証という意味のVISAは、たとえばインドへ旅行しようと思ったら、必ず必要となる入国許可証明書のようなもの。夏休みにハワイや韓国へ旅行に行くくらいでは、まずお目にかかることはないけれど、旅行会社で「ビザが必要ですね」と言われたら、こっちのビザ(査証)のことだと思ってください。


クレジットカードのVISAと査証という意味のVISAが、スペルも全く同じ。しかも、どちらも海外旅行を扱った雑誌などで、頻繁に登場するので、けっこう間違える人もいるはず。

海外旅行の際に、「持っていると何かと便利」なのは、カード(ブランド)のVISA、「持っていないと入国できない国もある」のが、査証のVISA。

VISA(ビザ)とは?

国際ブランドのVISA(ビザ)は、Visa International Service Associationの略称。

世界200ヵ国・地域で14,900の金融機関と提携、クレジットカード発行枚数は2億枚(2012年6月現在)という認知度、シェアともに世界No.1の、アメリカ生まれのブランド。

日本国内でも100社を超える会社から発行されていて、加盟店も多いので、まずはVISAブランドのカードを1枚作っておくという考え方もありでしょう。

でも、同じVISAブランドでも発行会社によって利用条件やサービスの内容はそれぞれなので、VISAから選ぶ…のもけっこう大変!

もし自分が大勢派(多くの人が持っているものがいい)と思うなら、日本人のVISAカード所有者の5割以上を占めるといわれる、三井住友VISAカードがオススメ。逆にぜったい個性的な1枚を…というのなら、(株)丸井と(株)エポスカードが共同発行する101種類のデザインが用意された「エポスデザインカード」というのもある。

VISA(ビザ)の歴史

1958年に、アメリカ最大手の銀行「Bank of America(バンク・オブ・アメリカ)」が設立した「バンクアメリカード」が、その始まり。バンクアメリカードは1960年代にアメリカ全土に広まり、70年代には世界中にも進出。でも、国によってカードの名称はバラバラで、日本での名称は「住友カード」でした。

1976年、それまでいろいろな名称だったカードたちは、ついに今日のVISAへ、名称の変更とロゴの統一が図られることになりました。

以来、世界中でVISAの名称とロゴが定着、いまや世界No.1のクレジットカードとして認められている。

VISAとVISAカード発行会社

「使っていいのです~♪VISA」というTVCMを流しているのがVISA。では、「三井住友VISAカード♪」というTVCMは???…VISAというブランドのクレジットカード発行会社である三井住友カード(株)のコマーシャル。

同じように見えるけれど、何が違うのか?というと、じつはVISAという企業はクレジットカードを発行していないから。だから、CMでは「VISAというブランド」のイメージをPRすることで、VISAブランドのカードを多くの人に作ってほしい。発行会社はどこでも、VISAカード会員が増えればいいわけですね。

一方の三井住友カード(株)のほうは「VISAブランドの三井住友カード」をPRすることで、三井住友カードを多くの人に作ってほしい。VISAブランドのカードはセゾン、三菱UFJニコスなど多くのカード会社から発行されているので、三井住友のVISAでないと意味がないというわけ。